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3mもの最長臓器・小腸

表面積が体表の5倍あるのは、消化吸収の効率を上げるため

小腸は栄養素の消化吸収の90パーセント以上を
担う臓器だ。

胃に近いほうから十二指腸・空腸・回腸にわけられる。

通常は縮んでいるが、それでも3メートルほどの長さがある。

これが死ぬと伸びて6メートルにもなるのだから驚く。

人体で最も長い臓器とされる所以だ。


約25センチの十二指腸は、ほとんどの部分が腹筋
を主体とする腹壁に固定されているが、回腸と空
腸は腸間膜というカーテンのようなものでつり下
げられ、お腹の後ろに固定されている。

そのため、3メートルの長さでも絡まらず、重力にも耐えて腹部にきちんと納まっていられるのだ。


小腸の内壁には1ミリほどの無数の輪状のヒダ
があり、表面は絨毛という細く短い毛に覆われて
いる。 

数百万ある絨毛の中には、吸収した栄養素を運ぶ毛細血管とリンパ管が通っている。 

絨毛は小腸の表面積を増やし、栄養吸収効率を上げる助けとなっている。ヒダと絨毛の表面も加えると、円筒の状態より600倍近くも表面積は広がり、その広さは約60坪に達するという。これはほ
ぼテニスコートの広さに値する。


なお、小腸の粘膜全体は約2500億個の上皮細胞に覆われている。

単層の円柱状になっているこの細胞は、物質の吸収や分泌を行なうには適しているが、簡単に壊れてしまうため、数日単位で新しいものに入れ替わっている。

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