【15】 今すぐ交際したい私 vs セフレ期間を引き伸ばしたい彼
1000日後に結婚している夫婦のお話
前回からのつづきです
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「相席ラウンジに行く」と言って家を出た私を、イケチンは慌てて追いかけてきた。
というか彼自身もこのあと街で予定(趣味のイベント)があり、もともと同時刻に家を出るために夜まで一緒に過ごしていたんだけど。
私の自宅から街まで歩いて向かう道中、
交際しなければ2度と会わないと言う私
VS
セフレ期間を1日でも引き伸ばしたい彼
による醜い争いが繰り広げられた。
彼は何度も、「急に言われても」「そういう対象だと思ってなかった」ということばを繰り返し、「もう少し考えさせて」と言った。
たしかにそれはそうだと思う。
私自身も、彼に対して重めの言動を取らないように意識しすぎるあまり、「私たちはただのセフレだよね」というスタンスを過剰なほどに取っていたから。
なんならまだ彼を好きじゃなかった頃は、「あなたは私の婚活をうまくいかせるためのジャンプ台みたいなもの、感謝してる」と直接本人に伝えていた。(今考えるとひどいな)
そんな関係から突然私が好意を抱き、ほんの2ヶ月片想いをしただけで「じゃ、次は彼女枠で!」と言っているんだから、自分勝手なことこの上ない。
たしかに彼の彼の言う通り、私は彼を恋愛対象にしていなかった。
顔は好きだし、内面も嫌いじゃないけど、あらゆる面で自分とは合わないし、家族になりたいタイプではないな…と思っていたから。
つまり、
「まだまだ遊びたい」
「もっといい人がいるかもしれないから他も見ておきたい」(=こいつには即決するほどの魅力を感じない)
と、彼は思っているらしい。
これはおそらく、セフレの女との交際を選ばない男の2大本音みたいなものなんだろう。
理解はできるけど納得したくない私は、もうすぐ街に着くからと、2人の会話を終わらせにかかった。
街に着き、2人の行き先が分かれるポイントまでやってきたとき、イケチンは至極真面目な顔で私に向き合いこう言った。
まさかの告白、というか、振られて半日後にどんでん返しのOKの返事。
信じられないと思いながらも、私はすごく嬉しかったのを覚えている。
ダブルチャンスで勝った!!
フラれた瞬間、泣いたり嘆いたり捻くれたりせず、ただただ冷静に勝率の高い対応を取り続けた私の戦略勝ちだ。
実際はここに書いてない言動もたくさん使って、どうにかこうにか引き寄せた彼からの「付き合いたい」発言だったから、私は嬉しくて小躍りしそうな反面、同時に疑いの念も持っていた。
そう言って、私と彼はそれぞれの目的地へと向かうべく別れた。
もうすぐ彼と付き合える。
期待に胸が躍る、どころかパリピのようにズンズンと縦揺れしていた。
6時間後、またしても絶望的な展開になるとも知らずに。
もうええわ!ってくらい、絶望の連続!
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▼ 彼から交際OKの返事を引き出した強すぎる恋愛戦略はこちら
-【16】へつづく -
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