朝井リョウ(2015)『何者』新潮文庫

どうしてだろう。「必死」になっている人のことを恥ずかしく思ってしまうのは。そしていつからだろう。綺麗なはずの言葉を素直に受け止められなくなってしまったのは。これが、大人ってことなのかな。違うよ。

何者かになりたくて、もがいているんだったらいいじゃない。たぶん綺麗だからさ。いまに見てろよ。私は、私のなりたい者になる。私だけがなりたかったあの日の何者かに。

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