若林恵編(2019)『次世代ガバメント:小さくて大きい政府の作り方』黒鳥社

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行政府のデジタルトランスフォーメーションを説く一冊。配給制からオーダーメイド制への変革を求める。ほかに印象深いのは、計画の実現にはゴールとなる理想像をはっきりと示すことで国民の理解を得る必要があるとするところ。

本書を読んでも未だぼんやりしているのは、グローバル化の結果によって多様性がもたらされ市民の行政需要も多様化しているという前提について、分かるんだけどまだ誰も証明していない気がしてしまうところ。それと、監視社会への恐怖を訴える言説の、理性的に細分化して検討することを経験していないのではないかと思えてしまうところ。

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