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2018年9月の記事一覧

舞城王太郎(2014)『ビッチマグネット』新潮文庫



骨に肉がついて、皮をまとって人の形になり、物語を取り込んで人間として生きていく。そして他人には思うところはあるけれども、人の本質は変わらないもので、色んな意味での不可能性がこの世界に諦めと寛容さをもたらしている、らしい。

表現がもう、とりあえずこれくらいの歳の女の子。心の声そのまま。あとは何でしょう、人生において主要な登場人物ってどうしたって数えられる程度になるのでしょうか。この物語の時の進

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