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俺の奥さんは日本一

出会った時25歳でした。
あまり笑わないけど笑うと可愛いなと思いました。付き合うようになって、ご両親に挨拶に行きました。「結婚させて下さい」と。

この頃俺はまだアシスタントで月給14万円。何の実績も無く、ただ毎日「俺は日本チャンピオンになる」と言っていました。

毎日練習で帰りは遅く、12時前に帰る事はありませんでした。当然残業手当はありません。

月給14万で帰って来ない奴です。

ご両親に挨拶に行って、結婚させて下さいと言ったあと、やっぱ給料の事言わないとなと思って「実はお給料が」と言った時、サラリーマン勤め上げたお義父さんが右手をスッと出して「大丈夫。分かってる。修行中だからね。」と言ったあと奥さんに「お前も頑張って働いて、支えて行きなさい。」と言ってくれた。一生忘れない瞬間だった。お義母さんはずっとニコニコしていた。

そのあと「水戸の偕楽園に梅を見に行こう」と言われてついて行った。

お義父さんの知り合いがいて、「小河さん、息子さんですか?」と言った。お義父さんは俺の方を向いて肩を抱いてくれた。そして、

「そう。俺の息子だ。」

と言ってくれた。お義母さんはそれをニコニコして見てた。一生忘れない。

今朝お義母さんに電話して感謝を伝えた。「タカちゃんいつもありがとうね。感謝してます。」だって。信じてくれてありがとうございます。一生大切にします。必ず幸せにします。

死ぬ時に「楽しかったわ!」って言って頂きます!

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