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このカシオミニを賭けてもいい


子どもの頃、犬好きの父親と猫好きの私が各々好きに犬と猫を飼っていた。そういう環境だったので、暇さえあれば「犬の図鑑」「猫の図鑑」をよく眺めていた(飼育方法や種類ごとの性格や特徴を知るために)


近所の公園を散歩していると様々な種類の犬に出逢うが、その時に覚えた犬や猫の種類はいまだに覚えているもので、子どもたちから「あの犬の名前はなんだろう?」と聞かれると、「あれはボルゾイだね」「あのこはシェットランドシープドッグ、ちなみにシェルティーと略して呼ぶ」などと、この上なく得意げに答えるのが日課になっている。なお、ボルゾイを見かけると「(ゾルディック家の番犬・・・)」と必ず心で呼びかける側の者です。

そんな子どもとの散歩を楽しむある日、横を歩いていた娘がサッと私の背に隠れるようにしがみつき、耳打ちしてくる。
「・・・・・・・ママ、・・・・狼がいる・・・」と。
彼女の視線の先に目をやると、そこにはハスキー犬。


こ、これはあの漫画の通りの反応ではないか。
すぐさまAmazonで全巻セットを買った。

動物のお医者さん

我々の年代には「一家に全巻」というレベルで布教されたこの作品。誰も彼もが何かを宣言するときには「このカシオミニを賭けてもいい」と付け加える社会現象。もちろん実家には当時集めた全巻が揃っており、帰省すると読み返し、「猫は関西弁」という事実を思い出す(事実ではない)

これは我が子の世代にもしっかり伝えなければならない。ハスキー犬は狼ではない、陽気な性格のいい奴が多いんだ。私の布教魂に火が付く。

早く届かないかな!と楽しみに待つ母の横で、昨日の散歩中にもまた「狼」を見つけた娘は、「あの人は心強いだろうね・・・」と飼い主氏のことを思いやっていた。いい子だ。


おまけ。

少し前にネットで話題になっていたこちらの漫画。話題になるべくして話題になった面白さ。個人的にはほんのり佐々木倫子みを感じたので、合わせて紹介したい。

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