得意分野を掘り下げる。話はそれからだ
思えば、子供のころから聞いていたことばかもしれない。にもかかわらず、いくつになっても”それ”になりきれない自分がいる。
「自己肯定感」とか「セルフラブ」とか、メディアでひんぱんに特集されているところをみると、わたしのようなひとがほかにもたくさんいるのだろう。
無事に朝を迎えられるだけでも幸せなのに、なぜ余計な欲を満たそうとするのか。己の長所に目を向けず、他人と比べて劣っている部分に固執するなんてバカげている。と、もうひとりのわたしがときにつぶやく。
林真理子さんのメッセージが、こころに響いた。
日本大学理事長に就任されたときの想いと、悩める読者へのメッセージをあわせた記事だった。背中を押されたような気がして、すぐにメモをした。
自分にない「なにか」に指をくわえてみていたり、背伸びしてもがこうとするよりも、もっと身近にやることがある。それに気づかせてくれた。
わたしにも得意分野がある。ここで、「”こんな”わたしにも」なんてことばはつかわない。
胸をはって、自信をもって、やっていいのだ。
得意分野を掘り下げて、やるだけやったらほかをみよう。
話はそれからだ。