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「永遠の少女マンガ展」江東区森下文化センター(2013/1/19~2/11)

少女マンガの展示会つながりで思いだしたので、忘れないうちに投稿しておきます。

昨年1月に東京・森下文化センターで開催された「永遠の少女マンガ展」に行きました。公式サイトの紹介はこちら。

田河水泡・のらくろ館特別展示「永遠の少女マンガ展」(森下文化センター)

講座「永遠の少女マンガ」に関連した特別展を2期にわたり開催します。 第1期は、京都精華大学国際マンガ研究センターとマンガ家の竹宮惠子さんが共同で研究を進めている原画‘(ダッシュ)を中心に展示します。 また、今でも根強い人気を誇るマンガ家、三原順さんの後期の短編集「夢の中 悪夢の中」収録作品、遺作となった「ビリーの森ジョディの樹」等の原画も展示します。 その他、田河水泡とその弟子たちが描いた少女マンガの紹介、少女マンガ2000冊が並ぶ閲覧コーナー、グッズ販売等、華麗なる少女マンガの世界をお楽しみください。

三原順さんの生原画が見れるなんて、めったにない機会ですので、これは行かねば!と思っていると、こんな情報も。

講座「永遠の少女マンガ」講師の小長井信昌さん(元白泉社編集長・社長)が、長年の少女マンガに対する功績を評価され、「第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門功労賞」を受賞されました。

特別展では、小長井さんの50年に及ぶ編集者人生の軌跡と手がけた仕事を紹介します。

また、小長井さんが、長年、編集者・編集長として関わってきた、美内すずえさん、和田慎二さん、成田美名子さんのカラー原画や作品等も展示します。

美内すずえさん、和田慎二さん、成田美名子さんのカラー原画や作品等も展示!

となればますます行かないわけにはいきません。いそいそと森下まで行ってまいりました。

やはり圧巻だったのは三原順さんの90枚の生原画。スクリーントーンを各種様々に使い、隅々までびっしり描き込まれた背景。特徴的な意志を感じる線。哲学的な台詞の数々。コマの間から三原さんの慟哭が聞こえてきそうな原稿でした。

和田慎二さんが描かれた「スケバン刑事」誕生秘話に笑ったり、神恭一郎が昭和24年生まれだったことに衝撃を受けたり。

お目当てのひとつ、成田美名子さんのカラー原画もいつものことながら美しかったです。「エイリアン通り」最終回の扉や「花よりも花の如く」の「風天」の回の扉絵、LaLa付録のCIPHERカレンダー表紙絵など懐かしい絵もあり。

お土産グッズもいろいろありましたが、その中からはみだしっ子のマウスパッドを購入。ああなんだか凄く懐かしい、古い仲良しに再会したような気分です。

はみだしっ子では、私はサーニンが一番好きでした。寡黙だけど暖かい、思い込んだら貫き通す意志の強さ。うまく立ち回りきれないアンジーをそっと支える優しさ。そんな彼の不器用さに自分を重ねて見ていたのかもしれません。

少女マンガファンにはいろんなお宝級の原稿や資料が、公民館のロビーで無料で展示されているというすごい光景でした。いやあ堪能。

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