マガジンのカバー画像

くりおね徒然草

65
心にうつりゆくよしなしごとなど。
運営しているクリエイター

#読書録

【読書メモ】マネジメント研究の潮流から見た組織行動論研究:『組織行動論の考え方・使い方-第2版-』(服部泰宏著)

【読書メモ】マネジメント研究の潮流から見た組織行動論研究:『組織行動論の考え方・使い方-第2版-』(服部泰宏著)

服部泰宏先生の『組織行動論の考え方・使い方-第2版-』の第2章は初版になかった章で大変興味深く読ませていただきました!ある資料をまとめる上でDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2023年2月号(以下HBR)の「HBR100年から経営課題の変化を読み解く」と読み比べることでさらに面白く読めました。マネジメント研究と組織行動論研究との関係性を考察したい方はぜひ併読なさってみてください。

マネ

もっとみる
【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜前編〜

【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜前編〜

『ゆるい職場』を皮切りに、著者のリクルートワークス研究所等でのレポートを興味深く読んでいる身として、心待ちにしていた新著が発売されました。期待感が高まった上で読むとガッカリすることもあるのですが、本書に関してはそのようなことは全くなく、むしろ大変興味深い示唆に富んだ好著です。研究面でも実務面でも多くのことを考えさせられたので、2回に分けて所感を書きます。

一括りにできないZ世代の多様性タイトルに

もっとみる
【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜後編〜

【読書メモ】『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』(古屋星斗著)〜後編〜

先日は前編と称して、古屋星斗さんの好著『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学』について、現代の日本企業における若手社員およびその取り巻く環境要因についての鋭い考察を中心に見てみました。後編では、キャリア安全性という若手社員を理解するためのキーワードをみていきながら、実践の場面での示唆深い点についてまとめていきます。

前回のおさらい前回は、Z世代の多様

もっとみる