Yoshizawa Rika

徒然なるままに、思い出を綴ってみようと思っています。

Yoshizawa Rika

徒然なるままに、思い出を綴ってみようと思っています。

最近の記事

同窓会で面影をさがして、そして大人になっていく

 中学の時、カリスマ的にモテる人がいた。 その人は、かっこいいわけではなくて、頭もいいわけじゃなくて、運動は上の下くらい、でも、なぜかみんな彼のことが大好きだった。クラスをこえて、学年をこえて、生徒と先生という立場をこえて、みんなの心を惹きつけていた。今振り返ってもなぜなのかわからない。ただ、私の中学の思い出の中には彼がいた。  授業中に大きい声で面白いことをいう。先生の質問に的確にズレた答えを言う。先生にいじられたら適切にボケる。でも絶対に失礼なことは言わない。汚いことも

    • サトウくんおはよう

       私は割と苦学生だった。高校に入学する年の3月からバイトを始めた。中学の卒業式の次の週くらいから。それからずっとバイトを続けて、高校の授業料、教科書、模試、その他もろもろの支払いをして、大学進学費用もできるだけ貯めていた。田舎から出たので一人暮らしを始めるための費用も。そして、大学の授業料を払うために常に何個もバイトを掛け持ちして、大学在学中もずっと自転車操業を続けた…(笑)よく続いたなぁって人ごとのように思う。忙しすぎてあんまり覚えていないのだ。卒業してから振り返って初めて

      • お正月の思い出を語りつつ、わけわからん着地点にだどりつくはなし

        ー私の育った田舎での思い出をひとつ。  お正月やお盆、葬式などは本家へ親戚一同が集まるのが恒例だった。田舎だからなのか、今もそうなのか知らないけど、集まらないという選択肢はなかったように思う。  両親と妹と出かけていって(弟の記憶がない…)、1〜2時間滞在していた。おじさんたちがワイワイ話したり、酔っ払ったり、ヒソヒソ話したり、子供達にちょっかいを出したりそれはそれはうるさい集まりだった。 私はとてつもなく人見知りだったので、本当にほんっとうにこの集まりが嫌いだった。

      同窓会で面影をさがして、そして大人になっていく