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自分という存在にいかに価値をつけるか『10年後世界が壊れても君が生き残るために今、身につけるべきこと』 書評

こんにちは。

書評二冊目。
体感だけど、読書のスピードが速くなっている気がする。

今週読んだ書籍がこちら。

山口揚平著の『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今身につけておくべきこと』。

Amazonでポチってから一週間近く待ったが、お盆だからなのか一向に届かない……。仕方なくkindle版の方を再購入しました。

本書は、先週の書籍とは全く異なるジャンルの自己啓発本。こういう類の本は、個人的に好きなジャンルの一つなので、とても読みやすかった。

自己啓発系の書籍は、なんだか感化されるし、生きるパワーをもらえるから好き。本書を読み終えた後に自分なりに考えたことがあったので、感じたことを書き出してみる。

◉本書で印象に残った内容

本書の著者・山口さんは、大手外資系コンサル会社でM&Aに従事したあと、起業され、かの有名なクリスピー・クリーム・ドーナツの日本参入やEV自動車事業の創業に携わるなど、さまざまなキャリアを積まれている方だった。

本書全体を通して共感・納得できる部分が多かった。内容がボリューミーで、一回読み通しただけで本書の内容すべてを消化しきることが難しかったので、何度も何度も読み直して、理解を深めていきたい一冊。

個人的に、印象に残った内容を書き出してみると以下の通りである。

・成功の秘訣はただ一つ、成功するまでやり続けること。
・やる気は無意味。意思は薄弱。頑張るとかではなく、継続の仕組み(システム)を作れ。
・「計画」「実行」「修正」のプロセスにおいて失敗という概念はない。うまくいかない方法が見つかっただけ。PDCA回せ。
・失敗という概念は捨てた方がいい。
・やらされた仕事は、作業にすぎない。成果を上げない。
・効率は重要な要素。得意で好きなことをやれ。
・何かを始めるとき、記録の仕組みとコーチをつけろ。

少し綺麗事っぽいが、著者のような捉え方は、何かを成し遂げたい、成功させたい人間にとって不可欠だと思う。自分の中に存在しなかった新しい価値観に触れることができた。物事の捉え方って本当にいっぱい存在するんだな。

価値観と考え方次第で、生き方も、マインドも、メンタルヘルスも、成果も、未来もーー何もかもが大きく変わってくる。ベストな価値観って何かわからないけど、自分の考え方が正解だと思わずに、いろんな価値観に触れるようにしたい。

自分にとってのベストな価値観がわからなくとも、常にベターなものに更新していきたい。

◉10年後も生き残るために必要なこと

21世紀になると、これまで縦型であった社会は徐々に横型の社会へと移り変わり、承認・共感が重視される社会になっていく。

絶えず変遷していく社会で生き残っていくために、私たちはどうしたらいいのか。

この問いに対する著者からのアンサーは、『自分がどのように社会に貢献できるかを考えていくこと』だった。

まさにその通りだと思う。
社会に生かされるのではなく、自分ら人生を生きていきたい。その実現のためには、「自分」という存在が社会に対してどのように利益や価値を提供できるかを考える必要がある。

自分の価値を高める→社会に対して貢献できることが見出せる→存在意義が上がる→自己肯定感が形成される→より主体的に動くことができる→どんどん社会に対して貢献できることが増えていく→自分の存在価値が上がっていくーー。

というようなループで生きていくのが理想。

「類は友を呼ぶ」「人こそ人の鏡」みたいな言葉があるが、本当にこの言葉通りだと思っている。

環境こそが人を形成する。自分を変えたければ環境を変えればいいし、逆に、自分が変われば周囲の環境は変わる。

人を形成する環境が自分の鏡であるならば、「自分」という存在に、いかに価値をつけていくかが、人生を豊かにする鍵なのだと再認識する機会になった。

世の中がヨコ社会になり同レベルの人間同士で交流する社会になろうと、自分を磨き上げていれば、周りにはレベルの高い人達が集まるはず。

大学生生活の大半を費やしている長期インターンでの経験も、今こうしてnoteを綴っていることも、全部全部、自分の成長に繋がっていればいいなと思う。

若いうちに必死こいて苦しい選択を自ら取りに行って、人一倍脳に汗をかいて、「自分」という存在にもりもり価値をトッピングしていきたい。

先月21歳になったけれど10年前の11歳のとき、自分が何をしているかなんて全く想像できていなかった。今だって、10年後の自分がどこで、だれと、何をしているのか1ミリも想像がつかない。

いつも一緒にいるあの子とは、10年後どんな関係性なんだろう。よくご飯に行く仲間は、10年後どんな仕事に就いているんだろう。通い詰めているあのファミレスは、10年後は無くなっているかもしれない。

誰も教えてくれない答えのない未来に不安を抱きながら生きている私たちを、勇気づけ、期待を持たせてくれるような本だった。

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