いつかの夏の日に

カレー好きの彼女だということは以前にも書きましたが、先日、玄関の戸を開けますと、スパイスの良い香りがすーんと鼻を抜けてまいりまして、カレー作ったのかな、そう思いながら靴を脱いでおりますと、彼女が、おかえり、とやって来てくれまして、スパイスからは作っていない。スパイスからは一緒に作りたいからね。僕の頭の中を読んだように、びしっと人差し指を立てながら教えてくださいました。

僕は正直なところ、カレー好きの作るカレーであれば美味しいだろう、という期待から、一緒に作るというたころを必須事項だとは捉えておりませんでしたが、彼女のびしっと立った人差し指を見ると、一緒に作ってこそだな、そのように気持ちが変わってまいりました。

どうしてかその人差し指を契機として、一緒に作るという娯楽性に気付いた僕なのですが、カレーだけに留まらず、他のものも一緒に作る機会を設けていきたいな、そのように感じておりまして、カレーの後は、餃子作りが良いかな、そう思っております。

なにかにつけ、餃子、餃子、そう口にする彼女でございますので、既製品ではなく、手作り餃子なんかもたまには良いかなと思うわけでございます。

餃子のうねうねの波の付け方あたりに性格が表れそうで、味以上にそこを楽しみにしている子どものような僕がいるのは否めないですが、そういった点一つを取ってみましても、娯楽性に富んでいて良いなあ、そう思わずにはいられません。

ビールが本格的にぐびっと美味しくなるいつかの暑い日に、数種類のおつまみをともに作って、達成感とともにそのおつまみ、ビールを美味しくいただきたいですね。

いつかの夏の日の夢。

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