くそじじいに愛を込めて👴14

『いきなりの飛び級』

介護認定を受けてからもなかなか介護サービスを受けたがらない父

「この生活いったいいつまで続くのぉー」と思いながら数カ月

自宅で転倒し起き上がれず救急搬送

2、3日は様子をみるために入院
(搬送された日は思った以上に状態が良くなかったようだった)

数日は仕事しながら介助しなくて良いのか・・少しは休めるか・・な・・

ベッドに寝たきり状態で1ヶ月入院し少しずつリハビリを行いながら家に帰るか施設に入るかの選択が迫られた。

約20年前に脳出血で倒れた時は急性だったのと今より若かった事もあり数カ月近くのリハビリで社会復帰まで治す事が出来た。

あれから長い時間かけて緩やかに筋力が衰えてからの寝たきり状態

この身体を回復させるのは簡単な事ではないようで親戚会議の結果、施設に入所してもらうことにした。

自力で歩けるようになったらと約束して・・

そんなこんなで介護申請をしてからデイサービスを利用する事なくいきなりの飛び級!!で介護老人保健施設(老健)探しを開始するのだった。

介護施設の知識もない私は病院の相談員に「何も分からないので教えて下さい!!」と相談しに行った。

病院側もずっとは入院させられないので今後の事を患者や家族の意見を聞きつつ寄り添ってくれた。

質問攻めの私に相談員の方は惜しみなく知識を伝えてくれました。

数カ月前、介護申請の際に介護とは?を学んでいたので頭の中で何となく道筋を立てられたような気がした。

コロナ禍の為、リモートでベッドの父と面会。

「久しぶり、何回倒れても起き上がってくるね 笑」私
「帰りたい」父
「ベッドに寝たきりだから介護の方にお任せしよう」私
「帰りたい」父
「24時間お父さんの事、看られないよ、家も改築しないと」私
「帰りたい・・けど分かった」父

介助生活で何度も「お前は冷たいな~」と言われた事がある
「本当の優しさって何?」と私。

親戚(私も)や父が穏やかに暮らせる事を信じて老健施設は涙を拭いながら探していたのを父は知らない

腕の筋力が衰えズボンを持ち上げる事が出来ず薄暗い部屋でお尻半分出して横になっている父の姿を思い出しながら探し続けた

しっかりとズボンが履けた毎日を送らせてあげるんだ・・。

         次回へ続く⭐

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