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発達障害

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ASD/ADHDといった発達障害や発達特性(いわゆるグレーゾーン)を持つ方の「生きづらさ」と、「生きやすく」なるためのヒントを書いてます、
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#創作大賞2024

学歴に潜む生きづらさ

学歴に潜む生きづらさ

今日は神経発達症(ASD/ADHD)の方のWAIS(ウェイス:知能検査)に関して、最近続けて見かけたとある共通点についてお伝えしていこうと思います。

※WAISは発達障害かどうかが分かる検査ではありません。検査の詳しい内容については過去の記事にも書かせていただきましたので、ご存知ない方はそちらも良ければご覧ください。
※事例紹介は個人が特定されないよう、主旨がずれない範囲で情報を変更、限定させて

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ADHD連鎖と毒親連鎖

ADHD連鎖と毒親連鎖

こんにちは、精神科医のはぐりんです。
ご訪問ありがとうございます。

今回は「ADHD連鎖」と「毒親連鎖」というテーマで書いていきたいと思います。

精神疾患を抱える方の妊娠/出産事情

精神疾患を抱える方の妊娠出産に関しては、
どうしても慎重にならざるを得ません。

その理由は、大きくは2つあると思っていて、

1つは「今の薬をそのまま飲んでいて胎児に影響は出ないのだろうか?」という薬の問題、

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「認知症」と「高齢者の発達障害」

「認知症」と「高齢者の発達障害」

こんにちは、精神科医のはぐりんです。
ご訪問ありがとうございます。

今回は「認知症」と「高齢者の発達障害」、
一見するとあまり関連がなさそうな2つに関して
書いていこうと思います。

やや暴論になるかもしれませんが、ご容赦いただければと思います。

認知症が原因で入院になる方

認知症が原因で入院になる方がいます。

認知症の入院者数に関して、統計的には意外にもH26→H29年は7.7万人と横ば

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発達特性を持つ方が30年以上続けている仕事

発達特性を持つ方が30年以上続けている仕事

こんにちは、精神科医のはぐりんです。精神科医のリアルな日常とホンネをお届けしています。

今回は、発達特性を持つある患者さんが30年以上続けている仕事、と題してお伝えしていきたいと思います。

50代の女性Aさん、旦那さんに連れられ初めて精神科を受診されました。

受診の直接のキッカケは夫婦関係の悪化と、
「離婚するために行った」とある軽犯罪行為(詳細は伏せます)でした。夫への当てつけにしては奇妙

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