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クレイアニメ vol.1

大人も子どもも楽しい!クレイアニメ!


クレイプレイヤーズクラブの教材監修と添削指導をお願いしています『Qwifilm』(キュウイフィルム)も
手掛けるクレイアニメ。
【ストップモーションアニメ】と言われる複数の静止画像を連続して再生してアニメーションにする
撮影技法が使われています。少しずつ少しずつ対象を動かして一つの動きごとに撮影、それをつなげる。
というすごく手間のかかる技法です…(^^;
『Qwifilm』の『クロマメ』制作でも、1秒間の映像に大体10コマから20コマの静止画像が必要とのことです。
5分間の映像を作るとしたら、60×5×10~20………(゜゜)

『粘土』以外にも『人形』や『紙』、『砂』『レゴ』を使ったものなどもありますね。

| 世界初のクレイアニメ 

世界で最初のクレイアニメは、【ガンビー】。
本の世界に住む緑色のガンビーと相棒の馬のポーキーが活躍するストーリーです。


粘土ならではの動きや表情。目から楽しめます♪
日本でもDVDやグッズが販売されていますので、ご存じの方や見たことある!という方もいらっしゃる
と思いますが、アメリカのアート・クローキーさん(1921~2010)が1953年に制作した(テレビ初放送は1956年)
世界初!のクレイアニメです。

 
 残念ながら、2010年にて他界してしまった クレイアニメの父、アート・クローキー氏は幼い頃に両親が離婚、
 父方についたもののその父親も交通事故にて若いうちに死亡してしまいました。 アート・クローキー少年は
 親戚間を行き来する事となり、辛い思いをしたそうです。 そんな幼少時代の中で最も楽しみだったのが、
 祖父の運営する農園に遊びに行くことでした。
 アート・クローキーの祖父はいつも粘土を使って様々な動物を作り、アート・クローキーを楽しませました。
 そのときいつも作っていたガンボというキャラクターこそが、ガンビーの原型であるそうです。
引用元  BIRD YARD 

中々大変な幼少期の中で、楽しかったことにスポットを当てて前へ進む…とてもすてきな方です。
その後南カルフォルニア大学映画芸術学部を卒業、奥様と二人でショートアニメ『Gumbasia』を制作、
1955年に発表、そして1956年、【ガンビー】はテレビデビューしました。
それからテレビシリーズや映画、200本以上のエピソードが作られる大人気者に!

余談ですが、アート・クローキーさん生誕90周年にあたる2011年10月12日にGoogleのトップページのロゴが
【ガンビー】の登場キャラクターになったそうです。
ご興味ある方はコチラをどうぞ♪

| 世界で一番有名?なひつじ 

と言えば、【ひつじのショーン】。
羊のショーンとその仲間たちが牧場で暮らす様々な動物や牧場主たちと巻き起こすドタバタコメディです。
日本でも大人気、世界170か国で愛されるショーンは今年生誕25周年を迎えイベントやグッズ販売が行われています。


2007年にテレビデビューした【ひつじのショーン】は、イギリスのアニメーション制作スタジオ
『アードマンアニメーションズ』のニック・パークさん(1958~)が1995年に制作した【ウォレスとグルミット】
シリーズの【ウォレスとグルミット 危機一髪】に登場している羊のショーンを主人公にしたスピンオフ作品です。


確かに『ショーン』さん、いらっしゃいますね(^^)

ニック・パークさんは国立映画テレビ学校在学中から【ウォレスとグルミット】シリーズの第一作となる
【チーズ・ホリデー】の制作を始め、制作半ばで『アードマンアニメーションズ』に参加。
制作から6年をかけて完成させます。
このニック・パークさん、『天才』と書かれているものも目にしましたが、子ども時代からアニメ制作を始め
1975年(計算上だと17才?)には制作した作品がBBC(英国放送協会)で放映。
そして何と!これまで4度のアカデミー賞に輝いています!

【ウォレスとグルミット】シリーズから
  • 【ペンギンに気をつけろ!】 1994年 アカデミー賞短編アニメ賞
  • 【ウォレスとグルミット 危機一髪!】 1996年 アカデミー賞短編アニメ賞
  • 【ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!】 2006年 アカデミー賞長編アニメ賞
動物園の飼育動物たちが、自分たちの生活についてインタビューを受ける
  • 【快適な生活~ぼくらはみんな生きている~】 1990年 アカデミー賞短編アニメ賞
   (この年、【ウォレスとグルミット】第一作の【チーズ・ホリデー】も同時ノミネート)

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出典 W&G FILMS公式サイト         



世界中に愛されるキャラクターと作品を作り続ける『アードマンアニメーションズ』は、学生時代から二人で
アニメーション制作していたピーター・ロードさんとデヴィット・スクロプストンさんが1972年に創業しました。
以来、映画、テレビ、CM、ミュージックビデオなど幅広い作品を作り続け、世界各国でアニメーション賞を受賞
しています。

【ひつじのショーン】の映画監督のリチャード・スターザックさんのインタビュー記事を見つけました。
『大人も楽しめる要素も意識されましたか?』というような質問に対して、

 アードマンは子ども向けに作品を作っていないんだよ。我々スタッフ、クリエイター達が
 笑えるものを意識しているので、『ウォレスとグルミット』も『モーフとゆかいな仲間たち』も 
 『快適な生活 ぼくらはみんないきている』も、すべて子どもをターゲットにするのではなく、
 我々が笑って、子どももついてこられるものを作っているんだ。
引用元  日経DUAL 

なるほど。息子の気を引くためにテレビで流していた【ひつじのショーン】。
いつの間にか私も止まってしまって、思わず「フッ」と吹き出してしまったり。
国も年齢も時代も飛び越えて、愛されるわけですね(^^)
【ひつじのショーン】は更なるスピンオフ、唯一の子羊ティミーが主人公の【こひつじのティミー】が
制作されています♪

次回はNHKの『プチプチアニメ』など、日本のクレイアニメをご紹介します。先行公開はこちら

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