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CLASS GLASS ARTIST 04:松尾 具美

ガラス作家の松尾具美(まつおともみ)と申します。
「ガラスってどうやって作るのだろう」と思ったことがこの道に進むきっかけになり、ガラスについて学びました。ガラスの制作を続けて仕事にしたいと思い、山陽小野田市に来て11年になります。
ガラスにかかわらず、美術品や工芸品を鑑賞することが大好きです。
作品完成にいたるまでにどれだけの時間がかかり、どんな苦労や思いがあったのか、作家の軌跡を想像することに鑑賞の楽しさと奥深さを感じます。

◇ 山陽小野田の魅力とは?
海が目の前にあるガラス工房は、他のどの地域を見ても無いのではと思います。幼い頃から海に対する憧れが大きかったので、初めてきららガラス未来館に訪れたときは、とても感動しました。
周防灘を船が進む景色も、毎日表情を変えながら陽が沈む様子も、四季を通して色を変える竜王山も、毎日観ていても飽きることがありません。その環境で制作をできることが最大の魅力だと思います。

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自身の作風や制作への想い
吹きガラス制作で生地を作り、生命を吹き込むように絵付けを施しています。作品を手にとっていただいた方たちから、ふと笑みがこぼれるような、そんな作品ができればいいなと思って制作をしています。

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◇ CLASS GLASSでの活動に向けて
山陽小野田からガラス文化を発信していくなかで、私自身が力になれることを考えています。大量生産では味わうことができない作家作品の個性と、ガラスに触れる楽しみをお伝えできればと思います。

Profile
松尾 具美
MATSUO Tomomi

1985年 京都府生まれ
2010年 富山ガラス造形研究所 造形科卒業
2012年「 第5回 現代ガラス展 in 山陽小野田」入選
以後、同コンペティション第6回、第7 回 入選
2020年「 第8回 現代ガラス展 in 山陽小野田」ホンムラ審査員賞 受賞
マンダリンオリエンタルホテル浦東上海の客室に作品収蔵されるほか、大谷山荘別邸「音信」にて作品展示・収蔵。山口県立萩美術館・浦上記念館(2018年)、上野の森美術館ギャラリー(2021年)での「現代ガラス展 in 山陽小野田 特別展示」に出品。2019年、「涼感のある器展」(大丸東京店)に参加。2020年・2021年に個展をグラスギャラリーSUMITO(茨城県笠間)にて開催。現在、きららガラス未来館 技術スタッフ。