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就活相談を受けて、困ること。

クラスフォーナインや、訓練校などで就活の時期になると個別に色々相談を受けることがあります。そういう際に最近困ることがあります。

こだわりがない/志向がない

どんな会社に行きたい? どんな仕事がしたい?って言う基本的なところなんですが、

”うーん、どこでもいいんです”
”どんなことしたいか、あんまわかんないです”

と来ることがあります。
じゃ、普段休みのときに楽しみのための趣味はありますか?って聞いても

”趣味も特にこれってないです”

と。
ほんとなんかな。といつも思います。
本心は、人に言える(自慢できる?)ことはありませんってことで、多分好きなことはいっぱいあると思います。

できたら、自分の興味のある商材や業種を扱っている仕事場だと、気分が上がりますよね。また、人よりすこしは知識もあるので、戦力としても使ってもらえます。
その人の嗜好がつかめれば、何かしら検索の仕方や、心構えなどもアドバイスできます。
最終的に、その方向に行けなかったとしても、まずは理想の職場を優先して探すのがいいです。(最初から、自分には無理って行っている人が結構多いです)

全く関連ないと思われるワードで検索すると意外にヒットすることもあります。インハウスでスタッフを求めている事業所もあるんですね。

”着物 WEBデザイン 未経験” とか。。。。

ホントは、オタク的に詳しい分野があるとデザインの世界では結構有利に働くことがあります。
私も、音楽大好きで(聞くのも演奏するのも)かなりの楽器オタクです。
そのおかげで、趣味から仕事の依頼が来ることが結構多くて、音楽関係のお客さんがかなり増えました。

昔の人は、仕事と同じくらい遊びもというふうによく言っておられました。
お酒とかギャンブルとか意外に夢中になれる遊びは、仕事も人生も豊かにしてくれます。コミュニティも増えるので、人脈も色々つながっていきます。

熱意にまさるポートフォリオはない

クラスフォーナインで、転職された男性のお話です。
ある工房の制作する製品が本当に大好きで、どうしてもそこに入社したかったらしく、求人も出てないのですが、いきなりその工房へ突撃訪問したそうです。(そこそこ遠方です)当然、アポもちゃんと取ってないので、社長に会えるわけもなく、熱意を伝えて帰るところだったらしいのですが、帰る間際にちょうど社長が帰ってきて会えたそうです。再度、熱意を伝えるとそのチャレンジ精神と思いを汲み取ってくれて、採用されたそうです。いまではその工房の東京販促部で働いているそうです。

ある女の子でクラスフォーナインで勉強中に、どうしても行きたいデザイン事務所があるということで相談受けました。求人は出ていたけど、実務経験2−3年とかかれていました。彼女は前職は全く別の業界です。実務経験0年です。でも、あたってくだけろで応募したそうです。職種こそ即戦力の現場ではなかったですが、料理ができたことでまずスタッフとして採用され、その後デザインもさせてもらえるようになったそうです。

2人共、たしかにたまたま上手く行った例かもしれません。でも、ココまで言われたら採用する方も少しは心が動きますよね。”運”は彼らの熱意が引き寄せたものかもしれません。

仕事は、長く続けるもの、テンション上がる現場を目指そう

目の前の就職試験を乗り越えることにばかり神経がいってて、その後の長い職場のことがあまりイメージできてない人が多いです。仕事が見つからないというのは、たしかに苦しいですね。ただ、就職できれば、どんな仕事場・業種でもいいですか?

働くのは、幸せな人生をおくるためです。なら、これからの人生の半分を占める仕事が面白くなかったら、幸せなんでしょうか?

特に日本人は何時間苦行に耐えたかを時給としてもらっていると考える方が多いです。実際、労働力という考え方の時代はそれはある意味あたってたかもしれません。ただ、これからはAI/ロボットが進出してくる世界になると、考え方を変えないといけないかもしれません。

理想の職場を見つけるのは、並大抵なことではないと思いますが、
何回でも転職していいと思うので、ステップアップしながら、思い描く仕事場を探し続けてもらえるといいですね。
で、WEBの勉強(コードの打ち方とか、デザインのトレースとか)ばっかり必死になってしまわないように(それも大事ですが)。
好きなことを楽しむことを忘れないように!


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