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教室でただの鉄板に成り下がった?iPadが逆転満塁ホームランを打った話

「実際、細窪先生の授業だけっすよ、iPad使ってるの」

3年間iPadを持たせた3年生に、こうのたまわれた僕は苦笑いをするしか無かった・・・。

4年前の冬にiPadで授業を行いますから!と購入をお願いして、持ち込ませたiPad。休み時間にはゲーム機として大活躍。

授業の見回りに行きドアを開けた途端に、YouTubeでも盗み見ていたのか、なぜか背筋を伸ばしてホーム画面を眺める生徒を見かけては悲しい気持ちになった。

(たまにホームボタンをダブルタップして、とっちめることもある)

MDM(生徒のiPadのアプリ使用などを管理すること)を導入すればいいじゃん。ということはもちろん議論した。でも、嫌だった。

子どもを退屈させているのはつまらない授業をしている我々のせいだし、もしもつまらなかったとしても、そういうことをしない主体性を持った生徒を育てたいからだ。

そういう思いを持ってはいるものの、MDM導入は会議をするたびに議題にあがり、僕を誘惑した。

うちの学校は非常勤の先生も多い。その先生たちにも、もちろん授業に使用するアプリ(schoolTakt)のアカウントは用意している。しかし、我々の努力不足からくる研修不足と、非常勤の先生方がご年配だからってのもあるのか、使って下さる先生は一部に過ぎなかった。(ごめんなさい。ご年配だから、は責任転嫁ですね。ごめんなさい。)

いや、正直に言おう。常勤の先生でも、「覚える時間がないの」「生徒のログインに時間がかかってしまうからやめた」「Wi-Fiが悪くて授業にならないから使いたくない」・・・。「はは、しょうがないっすよね・・・すんません・・・」って僕は影で咽び泣くしかなかった。。。

もちろん、ポジティブな声だってたくさん聞いた。先生たちから「全部の授業をschoolTaktで完結できるようにした!」とか、「iPadがないと授業にならないよ」とか、生徒たちからは「iPad使いながら授業を受けられるのは楽しい」とか、「進路活動にめっちゃ使えた!」という声を聞く度に胸が震えた。

毎年、年に数回、教員と生徒に対してICT活用を問うアンケートを実施している。ここ最近は、その数字や生徒・先生のネガティブなコメントを上の偉い方々がみて、「こんなんじゃICTは必要ありません!おしまい!」と言われまいか、戦々恐々としていた。

絶対に、これからの教育にICT活用は必要だし、もし「ICTおしまい!」したら、中学生に、その保護者に、うちの学校を選んでもらえなくなる、という危機感を我々は常に持って頑張っていたけど、僕らの努力はなかなか実ることは無かった。

しかし、今、全員の先生が「iPadがないと授業にならない」と思っている。そう、僕らは、この勝負に大勝利した。iPadは逆転満塁ホームランを放った。僕らの日々の努力と奮闘がこの勝利をもたらしたのだ!

……いや、ちがった。

ぜんぜんちがった。。。

すべては新型コロナウイルスのせいだ。(「おかげだ」とは絶対に言いたくない。だって僕らはコロナのせいでいろいろなものを失ったから。)

このコロナ禍で、うちの学校だけでなく、日本全国、もしかしたら全世界で教育におけるICTの有用性は証明されただろう。。。


ん?でもなんかちがう。

べつに、

ZOOMをやるためにiPadを導入したんじゃない。

授業をアクティブ化して、生徒が主体的に学びを行うために、
生徒が「思考力・判断力・表現力・主体性・多様性・協働性」の6つのスキルを効果的に伸ばせるようにするために、
ポートフォリオを残し、普遍的な成長の「型」を身につけられるように、
必要不可欠だから、ICT化してるんだ

だんじて、

ZOOMで旧態依然の授業を放送するためなんかじゃない。

だからまだまだ僕たちの使命は終わっていない。
机や壁にもぐってインフラを整備し、寸暇を惜しんで端末やアカウントを管理し、アプリを選び、使い方をレクチャーし、その目的を伝える。

コロナ禍が落ち着いて、対面授業が復活した後、きっと僕らの努力の真価は問われるはずだ。だから、今こそ、革命のチャンスだ


しらんけど。

細窪



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クラーク国際では、日々ICTを駆使した学びの提供を模索しています。 どのように利用すれば、「学びが深まるのか」「双方向の学びとなるのか」を生徒のみんながオーナーシップを持って学びに向かえるように努力をしています。未完成だからこそ見えてくること。そんなことを書き綴っていければと思います。

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