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まちのかたち

コラム : ClafT 事務局 田中麻美


Center line art festival Tokyoの初年度から毎年武蔵小金井でプログラムを開催していることもあって、私にとってこの街はもうすっかり馴染みのある街だな、と集合場所に向かう電車の窓から街を眺める2023年5月14日(日)。

何度も通った街をどう歩いてゆこうかなと思いながら、歩き慣れた通りから散策を開始。足が自然と向かう方へ身を任せながら、しっくり馴染んだ風景を丁寧に見て歩いてゆくことに。

雨に濡れた地面。表面の乾いた土がまだ濡れたままの土の上に模様を描く
こちら側とむこう側
道の真ん中で何かを伝えられる

知っている街を知っている街として歩く時、実はあまりその街自体をきちんと見れていないんじゃないかと感じた今回の街歩き。
街は目的地への通過点であったり、達成する目的がある場所であったりするけれど、「街」そのもの目的として眺めた時に、そこにある風景から今、目の前で起きている物事や、さらにはその場所が経てきた時の経過に想いを寄せる事で、その街の姿が見えた気がしました。

多くの人や多くの物事を受け入れてきた長い長い街の時間。
私たち一人一人の生活を包み込む街の、これまでとこれからに想いを寄せながら「街」そのものに目を向ける機会をもっと増やしたいと思った今回の街歩きでした。

遠くから全体を見渡したり
近くをじーっと眺めて見たり

今見えている風景の向こうから、街が語りかけてくる声に耳を傾けながら、また次の街へ。

街を歩きながら、街と対話する。

Center line art festival Tokyo(中央線芸術祭)2023 は「The time to sense.」をテーマとし中央線沿線地域で美術展示やパフォーマンス、ワークショップ、トークイベントなどのプログラムを開催します。
市民生活へと深く浸透する芸術創造の場を創出し、東京中心部における文化圏を西東京地域に緩やかに拡大してゆくためのプラットフォームとして継続することによって、地域コミュニティ、民間を主体とした文化創造を促進してゆくことを目標におきながら、西東京地域から全国に向けた発信を市民とともに行ってゆきます。

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