見出し画像

たまご焼きの覚え書き

一人暮らしを始めてから自炊が日常になった。料理はその前から気まぐれにしていたけれど、毎日のこととなるとより簡素に継続できる形へ最適化していったなぁ、と思う。
厚焼き玉子というにはちょっと薄くて、オムレツというには巻きすぎてる実家(母)流の玉子焼き。お弁当には必ずねだっていたけど、毎日作る気にはならなくって目玉焼きばかり作っていた。

そんな私でも自炊歴はや数年。簡単な家庭料理ならレシピを見ればある程度作れるようになったし、その経験が特に何も考えずに「切る炒める煮るetc……」と調理するずぼら料理にも活かされるようになった。
つまり、勘となんとなくの火入れでテキトーに料理と呼べてまあ食べれるものを作れるようになった。レパートリーが増えたとも言うかもしれない。
その程度の私に料理上手だと言い、玉子焼きのコツを聞いてきた友人がいた。文面で伝わるかは謎だったがなんとはなしに習得した経験則を伝えた。
以下要点。

・フライパンに油を馴染ませてあたためる
→具体的にはプロがオムレツ作る動画等を参考に、卵液の端がすぐに固まる程度
・端から手早く巻いていく
→確実差を求めるなら火力を弱め1回巻いて若干固まるのを待ってまた巻いて……を繰り返す

以上、2ステップ。簡単だね!
友人には伝え忘れたが、私のやり方だと火が入りきっていない場合が多いので巻き終わったらサランラップに乗せて包んで余熱で丁度よくなるまで火を通したりする。
たぶん動画を見て真似て何度か練習すれば自然と身に付く経験則なのではないだろうか?
とにかく卵液はフライパンにくっつきやすい。コーティングがあろうがなかろうが関係ない。引くほどでもいいから油分を最初にぶち込み、あたためるべし。ほとんど揚げるつもりで油を投入してもたぶん間違いじゃない。

家庭料理は育った家庭の台所の主から概ね学び、近年では様々な雑誌や動画レシピサイトで知見を増やし習得していくものだろう。プロじゃないから最終的に帳尻が合えば良いのだ。そう、不味くなければ正解だ。
というわけで私が作る玉子焼きの記憶にある限りのレシピを綴っておく。……母の味はほんのり甘いはずだったのにどうしてこうなった???と思っている。

卵液
顆粒の昆布出汁を凡そ2g前後、少量の水と数滴の醤油と勘で投入する牛乳で溶く。卵を二個割入れ、白身は箸で挟むように切りつつよく混ぜる。

フライパン
マーガリンを適当に掬って火にかけたフライパン全体に馴染ませる。サラダ油回すより固形のマーガリンを溶かしながらが簡単だった。

焼き方
フライパンが充分に温まったら卵液を投入し、大きめに掻き混ぜてかさ増しふわふわ感を演出。IHで端の方が固まり難いから端から中央に寄せるように気を付けて巻きやすい状態に仕上げる。端から休み休み巻き、広げておいたサランラップに乗せて包んで余熱で火を通しつつ冷ます。
切り分け等して完成!

レシピ……?
まあ、覚え書きなので。味付けはだし巻き玉子っぽく、それよりは簡便に作れる我が家の玉子焼きだ。いつの間にかこの味に落ち着いた。
母が卵液に牛乳を使っていたのは同じだが、ここまでしょっぱめの味付けではなかったのでおそらく顆粒出汁は使わず塩か醤油で味付けしていたのだろう。懐かしいし久しぶりに食べたくなるなぁ。

私の作り方を書き綴っても何の参考にもならないが、動画やら料理教室やらで「正攻法」を学んでから家庭料理に落とし込むとこうなるケースもあるのだなと思って読んでほしい。
玉子焼きなら、要は焦げ付かずフライパンに引っ付かず巻き終えた中身がある程度火が通ってれば完成なのだ。火加減は好みもあるがお弁当(特に夏場)に入れるならしっかりめに焼くようにしたらいい。
家庭料理、難しく考えずに工程も省略できるならして簡便にするのが吉だと思う。美味しければ更なり。

ちなみに私は最近ステップアップできたというか、ケチャップライスを簡単に作れるようになったので包み焼きするオムライスに度々挑戦している。焼きながら包むのがだいぶ難しいしフライパンを持ち上げる筋力が足りない。お弁当に入れるんじゃないならとろふわに焼いたのを乗せるだけにしたい。
こう愚痴っぽく書いているが、昨日はまともに巻いて焼けたので夫が喜んでいた。愛いやつめ!🥰