官邸発表、大木隆生医師の新コロの現実的な現状認識と、床屋のおっさんの病床逼迫対策案

官邸HP発表の「第 42 回未来投資会議での大木隆生発言骨子」の内容をかい摘んでご紹介。短いpdfですので、全文はリンク先官邸HPにてご確認下さい。

"現実的ではない「新コロを封じ込める」という考えから発想を転換し「新コロと共生」をめざすべき"
"これまで実施された一般を対象とした抗体検査(0.1%-8%)、PCR 検査(1-3%)から日本には既 に数百万人単位の感染者がいたことになるが、それこそ多数の無症候性患者がいる事の証明である。 したがって死亡率は季節性インフルエンザと同程度の 0.02―0.04%前後。"
"日本における 2020 年上半期の死因別ランキングで新型コロナは第 41 位(約 900 人)。毎年 3000 人ほどの死者が出る季節性インフルエンザは 37 位。"
"ICU 使用率をモニターし、占有率 50%以下にコントロールされていれば医療崩壊には至らないし「救 える命が救えない」という事態は回避できる。なお、慈恵にある新型コロナ専用 ICU は 7 床あるが 過去 2 か月の使用実績はゼロである(2020 年 6 月~本日)"
"冒頭の「新型コロナは季節性インフルエンザと同程度」を疑いのないレベルで証明するには「真 の患者数」と「真の死亡率」を算出すること以外に方法はなく、より広く一般人を対象に PCR 検査 を試験的に実施すべきである。そして早急に「第二類感染症からダウングレード」すべき。なお、日 本人が自然免疫で駆逐した場合には獲得免疫・抗体が動員されないので抗体検査は有用ではない。"
"ただ、別な観点から医療崩壊リスクは現状存在する。日本の対人口当たりの医師数も、医療費の GDP に占める比率も G7中最低であり、そのためもあり、新型コロナ以前から救急患者のたらいまわし に代表される医療崩壊が叫ばれていた。そこに新型コロナが上乗せされたので受け皿は小さい。 新型コロナを受け入れた病院の 9 割が赤字で、新型コロナが恐るるに足らずとは言え、このままで は「新型コロナのたらい回し」が起きる。従って、新型コロナに対応している病院への思い切った財政支援をすることで新型コロナを病院にとって「貧乏クジ」から「当たりクジ」に変えることで医療 崩壊閾値を格段に上げることができ、国民も安心して経済を回せる。"

[引用元]第 42 回未来投資会議での大木隆生発言骨子 慈恵医大 外科統括責任者・対コロナ院長特別補佐 大木隆生

……最後の文章は特に引用の必要なかったのですが、ご本人の主張の重要な部分のため、一応引用しておきました笑。
 その他の部分は現実に基づく当たり前の事を述べられており、前回、その当時はまだ影響力をお持ちだった方の学校閉鎖や緊急事態宣言の発令に比べれば、現在の菅官房長官の方針には納得感があります。
 もし、医療崩壊が現実味を帯びてきて感染者数増加カーブを抑えたいのならば、大都市では病床数が逼迫した際には店を10:00に閉めさせて補償をするのではなく、終電を10:00〜11:00くらいに設定する事で県外からの移動を抑制すれば良いと思います。店舗は閉めずに近場の消費者が支え合う。学校閉鎖や緊急事態宣言をやったのならそのくらいはできるでしょう。

#今井尚哉 #新原浩朗 #菅義偉

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