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視点 メンバーシップに移行するため、新規購読はお勧めしません

暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
※2022年8月移行はnoteの新機能「メンバーシップ」に移行していくため、定期購読マガジンの新規… もっと詳しく
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インターネット物書きのはたらき方改善

九月も終わりますね。 気がつけば、ここ『視点』を始めて一年が経っていました。 取材記事ではなく、PR記事でもなく、オウンドメディアでも、情報商材でもなく、ただただ自分の視点を掘り下げてみたい……と始めてみた実験的な試み。さあ、ここだと存分に好きなことを書けるぞ、わたしはついに自由の身!! だなんて意気揚々と始めたものの、いざ書こうとすると、まぁ難しい。お題もないし、脳みそもない。あまりにも真っ白すぎて、自由ってほんっとうにむずかしい。 だから最初の頃は、輪郭のおぼろげな精

相手の話を、ちゃんと聞いていませんでした

私は相手の話を、ちゃんと聞いていない。 お恥ずかしい限りなのだけれども、調子に乗った私と話したことがある人であれば「あぁ、そうだね、全然話聞かないよね」と禿同されてしまうに違いない。 相手がなにかを話しているそばから、集中力が切れてしまい、出てきた単語だけが自分の頭の中をヒュンヒュンと飛び回る。そしてその単語が、長いこと蓋をしていた思い出と繋がったりすると耐えきれず、蓋をパカーンと開けてノンストップで喋り始めてしまう。 ──たとえばだれかのお宅にお邪魔して、家主が手塩に

「発言の自由度」をモノサシに、しごとの仕分けをする6月

お金か、社会貢献か、美しさか、楽しさか、楽さか………人によって「はたらくこと」の中で重要とされるモノサシみたいなものは、まるで変わってくるし、そのモノサシの目盛りは単純ではなく、四方八方に伸びていたりもする。 さまざまな価値観がある中で、自分にとっての価値基準は何なのだろう? と、年に1度くらい仕事の手を止めて考えてみる。そこをあまりこだわらず、社会的に評価の高そうな方角だからとか、お金になるからと安心してずんずん進んでいると、社会の風向きが変わったときに、たちまち立場が危

オフィスでは集中して文章が書けない。超集中空間を作るには

僕が書いているそばで座っていたいと、きみは言ったことがある。けれど聴いてくれ、そうすると僕はなにも書けなくなってしまうんだ。なぜなら、書くというのは、自分をなにもかもさらけだすことだから。そうした極限の状態に身を任せているその場に他人が入ってきたら、正常な人間ならば誰だって身がすくんでしまうはずだ…… だからこそ、書くときにはいくら孤独でも孤独すぎることはないし、いくら静かでも静かすぎることもないし、夜の闇がいくら深くても深すぎることはない 。 ──フランツ・カフカの言葉