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暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
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2020年1月の記事一覧

現代におけるラグジュアリーはヘルシー。五感の拡張こそが贅沢

人肌くらいの玉露を少しだけ、口の中に含んだとき。苦いとも、甘いとも言えない、まだ知らなかった味覚があったの? と、もうずっと長いことコンクリートの下で冬眠していた細胞たちが、やっとこさ春だ春だと動き出したような大歓声に、嬉しいやら、びっくりやら、驚くほど気持ちが忙しかった。 それははじめて自転車に乗れたときと、少し似ているかもしれない。歩くときよりもずいぶんと速い風に、はじめて裸の耳をくすぐられたときの快楽は、気持ちいいやら、気恥ずかしいやら。 いずれにしても、自分で「こ

「新人力」という再生する武器

昨日、関わっているプロジェクトがお披露目となった。代表、杉浦さんの熱いnoteをぜひ読んで欲しい。 このサービスに関することは、また別途書きたいのだけれど…… 今日は、少し裏側の話。このチームに入ってくれた、一人の女性について書いておきたい。 Inspire Highの運営会社である株式会社CINRAは、私が新卒で働いた会社でもある。辞めて5年も経つのだけれども、当時と変わらぬオフィスに何度か出勤するのはこそばかった。馴染みの顔ぶれに「あれ、出戻りですか〜」と言われつつ

「共感」の輪を超えて、人として認識されなくなる人たちのこと

昨今、共感性、共感性と言われる割には、すこしスケールが変わるとその共感性はすぐに忘れ去られてしまう。「思いやり」と言っても良いだろうか。 細分化されすぎた世の中で、自分が使っているものを生み出している人や動物に共感の心を傾けるのは難しいし、メディアの中に商品として出てくる人に対して、友人のように心を寄り添わせることも難しい。 職業柄というか立場柄というか、世の中で炎上している人はだいたい知人……というパターンがあまりにも多い。悪そうなやつはだいたい友達、みたいなノリで書い