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暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
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2019年12月の記事一覧

2019年、買わなくてよかったものと、

2019年。私にとっては、これまでの生活を、仕事を、考え方をすべてひっくり返して、将来に持っていくものと、ここでお別れするものを線引し、静かに爪とぎをしていたような1年でした。 とくに生活、ことさら「なにを買って、なにを買わないのか」に関しては、ていねいな暮らしとかそうした枕詞で飾り立てるようなものではなく、これから地球で生きていくにあたってできるだけ大人数で、確たる意志を持って邁進していくようなものだとも思っています。 消費税増税からクリスマス商戦、年の瀬、新春セールに

先に答えを知ると、本質に辿り着きにくくなる

「このお茶、何度で入れて、何分蒸らせばいいですか?」 ──そう聞いていた自分が、ちょっと恥ずかしくなった。正解を簡単に手に入れてしまうことは、その先の曖昧で自由な可能性を、ピシャリと凍結させてしまうことでもあるからだ。 ── 見る、 感じる、 考える、 知る、 考える、 そして言語化する。 どこか知らない国や町に行ったときにも、美術館を訪れるときも、できるだけ、この順番を大切にしている。 というのも、最初から頭に咀嚼できていない情報を入れてしまうと、なにを見ても

私だって、プリンセスになりたかった

先日、3歳の姪っ子とお風呂に入りながらアラジンごっこをしていた。 私がランプの精に扮して幼い少女に願いを尋ねたところ、非常に偏った、ステレオタイプな、しかしながら心の底からの希望が返ってきた。 「ひとつめの願いは何かな?」 「(間髪いれずに)プリンセスになりたい!!!」 「じゃあ、ふたつめは何かな?」 「ねるひめッッ!!」 ……ねるひめとはSleeping Beauty、つまりオーロラ姫のこと。かなり古参で接触頻度は高くないはずなのに、ディズニープリンセスの中で一番の