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前回のnoteで、わたくしの暮らしが丁寧の極みである、みたいな文章を書いてしまったので、誤解を与えすぎたかもしれない。友人からは「着物警察」ならぬ「暮らし警察」と呼ばれるほどに、暮らし丁寧のレッテルを自ら貼ってしまった。 ここでレッテルの剥奪をしたい。させてください。今でこそ地面が見える部屋に住んでいるものの、私はもうずっと、汚部屋に住んでいた。 汚部屋。特に上京して一人暮らしをした23歳から26歳の頃は、まさに汚部屋と呼ぶにふさわしい、おぞましい汚部屋を棲家としていたの
すごく嬉しいことがあった。嬉しくってスマホ片手に叫んで、ちょっと泣いてしまった。 ── ニューヨークは厳しい。 ここに暮らすクリエイターはみんな自分のことに一生懸命で、優しい人はいても、おせっかいな人は少ない。みんな勝負しに来てるんだからそれは当たり前の話だ。 そんな場所で齢30から、しかも英語学習をしながらキャリアを再スタートさせよう……というのだから、ビュウビュウと冷たい風に晒されるのは当然だ。 今、わたしはビザの都合で働けず、ドルを稼げない……という非常にもど
「そんなことじゃなくってさぁ……」 ──誰かの恵まれた才能を絶賛するたび、相手はそのことを否定し、次に進もうとする。 ここで言う「恵まれた才能」というのは、ちょっと何かが上手だとか、クラスの中で上位に入るとか、それくらいのことではなく、ずば抜けたものなのだ。まさに天賦の才、天才のことを言っている。 でもそんな天才の「そんなことじゃなくって……」を意訳すると、だいたいこんな感じなのだろう。 「そんな当たり前のことじゃなくて、もっと、もっと特別なことがやりたいんだ」 ─