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第59回 コラテラル (2004年 アメリカ) トム・クルーズの悪役は珍しい


殺し屋をのせてしまったタクシードライバーの長い長い一夜の話。

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ジェイミー・ファックス演じるタクシードライバーマックスがトム・クルーズ演じる殺し屋ヴィンセントをたまたまのせてしまう。はじめは客が殺し屋だと知らない。だが、仕事を済ませるまで待機を頼まれたマックスはタクシーの屋根な人が落ちてきたことで乗客が殺し屋だと知る。

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殺しに加担していると悩むマックスに対し殺し屋ヴィンセントは親しみをもって彼に接する。反発するマックスだが、途中ヴィンセントとの間に不思議で微妙な関係ができてくる。逆らうと殺される。ヴィンセントの仕事が終わればどの道殺される。そんな絶望的な運命のマックスだが、少しずつヴィンセントに親しみを感じる。

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このやりとりが面白い。

また、トムの悪役。これが非常に珍しく貴重だ。 途中、ヴィンセントがマックスに「仕事が終わり、死ななければ必ず彼女に電話しろ」と説教をする。ヴィンセントを乗せる前、女検事の女性から「電話をかけてきて」と言われたことをヴィンセントは聞いたのだろう、マックスにアプローチしろと助言するのだ。

冷酷な殺し屋だが、もしかしたらヴィンセントはマックスを殺さない気かもしれない。もしかしたら、ヴィンセントは思ったよりいい奴!かもしれない。

と思わせる。


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結局、二人は決裂し、最後の地下鉄車内での撃ち合いで決着をつける。

胸を撃ち抜かれゆっくり死んでいくヴィンセントがカッコ良い。

この作品、当時はほとんど無名に近かった今をときめく俳優が出ている。

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アベンジャーズでハルクを演じるマーク・ラファエロ 

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ヴィンセントに殺しの資料を渡す男にジェイソン・ステイサム。

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ヴィンセントに殺しを依頼した黒幕にハビエル・バルデム

昔、観た時より何年も経過し改めて観ている今の方が面白く感じた。


★★★☆ 3.5点

次回、第60回はやはり殺し屋シリーズで「Mr.&Mrs.スミス」をピックアップ!






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