
ものづくりは最後に神が宿る。若手経営者が心がけたい「信頼」の優先順位とは?
若くして大きな価値を生み出すことに成功し、その後も着々とキャリアを積み上げていった「先輩経営者」をゲストに招聘して行われるunder 30 CEO Conference。序章部では若手によるトークセッションが行われました。
セガサミーホールディングス(株) 代表取締役社長グループCOOの里見さんが、信頼の優先度について質疑応答にて回答が印象的でした。
自分が信頼されたければ、まずは相手を信頼することから始める。
まずは仕事を任すにしても、相手を信頼する心意気が大事と説いた場面は、とてもためになるものでした。
今回記事として書いていくのが、セッション2部についてのフューチャーした内容となります。上場企業の代表が語る20代経営者へのアドバイスについて見ていきたいと思います。
セッション「伸びる20代、伸びない20代」
KLab株式会社 取締役会長 真田哲弥氏
19歳の時に学生企業。2社目は2年で40億まで登りつめたものの、3年目で倒産。3社目はサイバードで創業から最短記録で上場まで持っていき、4.5社まで立ち上げ今も0→1が好きで経営者として仕事をしている。
株式会社バロックジャパンリミテッド
代表取締役社長 兼 最高経営責任者 村井 博之氏
マウジー、ロデオクラウンなど、渋谷109のギャル文化を醸成。カリスマ店員を生み出す。サブカルチャーを作ってきた会社。服とは無縁の人生だった。大企業サラリーマン人生で20年過ごしていた。
Q1.今後の世の中のトレンドや、20代にもし戻ったら何をやるのか
真田さん
今だったら金融業をやりたい。世界の金融は転換期を迎えている。古いレガシーなプライヤーはどんどん淘汰されている。
事業のシーズとして、見極めるにはその業界でトップを走っている会社をとことん研究する。
業界の100位の10億と1位の10億では利益率が全然違う。学生時代、ターゲットを学生にした運転試験免許のビジネスを手がけたが有名どころの会社よりも、自分が学生だから「企画は絶対負けない」と思っていた。
つまり、この領域だったら、絶対負けないものを見つけることが大切。もちろん、20代なら、起業する際の原体験は、ビジネスの原動力になり得る。何があってもハートの強さ、やりきる力が備わっているか。
大人になればロジックとして、様々に因数分解できるが、20代特に前半はビジネスに対する想いが大切。
村井さん
コアになる部分はどこにある?
目標設定をしっかりする。最初に中長期の目標を決めちゃう。
今自分はどこにいるのか。デスティニーションまであとどのくらいで着くのかを常に把握して行動していく。
Q2.創業期のコアメンの選び方、定義について採用するポイントは
真田さん
長所と短所は表裏一体。NO2は別の属性の人を置くのが良い。勢いと緻密さ。アクセルとブレーキの関係。CEOの片腕は面接で選んではいけない。カリスマ性を持って引っ張ってくるくらいの勢いが大切。自分とピースがはまるという人が周りにいないかを探す。会う。口説く。
村井さん
立場や序列関係なく、社長や経営幹部と対等に話せるブレーンをどのくらい持っているか。バロックジャパンでは、日本的人事ではなく、フラットな組織づくりをしている。会社に求められる人であれば20代でも役員に抜擢する。
Q3.お金以外のモチベーションでどう引っ張るか
村井さん
金銭的な価値ではなく精神的価値、満足感を与える。アンバサダー、インフルエンサーなど。85%が女性で平均年齢は27歳と、若い分、精神的な満足、安心感が大切だと感じている。
真田さん
エンジニアのモチベーション管理
優秀な人をどう満足させるか。
成長しているのをどう感じているか。技術のキャッチアップへの費用サポート、業務時間中に自分が興味ある技術に挑戦することを認めている。
仕事しない人に恩恵がある福利厚生は一時期散々やったが、ワークしなかったので全て廃止。シンプルに褒め合う発表の場を設ける。
普段日の目を見ない人も、周りに見てもらうことでやる気や達成感を生む。
Q4.若手に投資する際に重視しているところは
真田さん
プロダクトはダメかもだけど、このチームは面白いという場合には若手に限り投資はありうる。ただ、ビジネスプランやアイディアが面白さだけで投資はしない。
プロトタイピングがしっかりできているものを見る。
村井さん
20代のうちはたくさん失敗すること。学習機能を高める。失敗は成功の母であり、若手のうちはリカバリーできる。
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