ティモンディ

どうも、ティモンディの前田と、たぁかぎぃしです✊😁✊の挨拶で登場する青とオレンジのコンビを知っているだろうか。彼らがティモンディだ。

唐突だが私は第七世代とくくられる芸人で残るのは彼らだと思っている。


甲子園の常連済美高校出身で150キロの球を投げるスローポジティブ大男であるとか

相方は体力測定で全国1位を記録保持者だが明治の法科院までいってる頭脳派だとか

そういう紹介は今日は一切しない。芸人高岸宏行と前田裕太のティモンディというお笑いコンビの素晴らしさについて、彼らを見るために課金して有料番組を見たりルールも分からない競輪番組を見るまで虜になっている私が、拙いながら伝えたい。


私が心から彼らを称賛する最大の理由は、キャラを後付けしそのキャラで一発売れてもキャラを変えないままでいるからだ。

彼らは高校3年間を同じ寮で過ごし、辛い練習に耐え楽しさも悔しさもともに味わった仲である。家族と呼んでもいいと思う。

そんな彼ら芸歴2、3年もたったあとで突如、「関西弁の野球うまい兄ちゃん」であった高岸が「ゆっくり話し人を否定せずポジティブなことしか言わない(標準語で)」キャラをつけたのだ。


このすごさがわかるだろうか。


例えばあなたが兄弟とコンビを組むときに(そんなことはまるでないという意見はここでは取り扱わない)なかなか売れないからと兄ちゃんが突如スローで話だしやればできると連呼しだしたらどう思うだろうか。野球がうまいくてちょっと天然だけどしっかりものだった兄ちゃんが自分の隣で変な話し方をして笑いをとっているのだ。お互いに気恥ずかしくてやってられない。(前田の方の素晴らしさについても後述する。)しかも芸歴2、3年の間に出来た芸人仲間やファンも見ているというのに。


これをやってのけ、テレビで売れるまで勝ち上がったのが何を隠そうティモンディだ。

一発屋のキャラ芸人なんて全員そうじゃないか、という指摘があるかもしれないが、彼らが他のキャラ芸人と全く違う点が大きく2つある。


1つはキャラの剥がれが全くないところだ。キャラ芸人はムチャブリやドッキリで素が出てそこでひと笑い生まれることが多いが、高岸はそれが全くない。常にスーパーポジティブオレンジ大男なのだ。

合わせて相方の前田がこの話し方についてどう思ってるか聞かれることが彼は「高校の時からこんな感じなんでしょうがないかなって思ってます」という言い方をする。

故に共演者や視聴者は「裏表がないマジでこういう人なんだ」と高岸を認識しを受け入れやすくなったことで現在の人気に至っている。

また、高岸が普通の関西弁の兄ちゃんだった頃のYouTubeがチャンネルごと消されてるのもスローポジティブを押していこうという強い現れが感じられる。


もう1つはめちゃくちゃいいやつだからだ。どんな相手でも否定せず人を勇気付ける言葉しか言わない。シンプルに。シンプルだから、心に刺さる。まっすぐで純粋な目で君ならできるといい続けられると、最初は誰もが暑苦しいと思うが、それを連呼するのが高岸だ。ストレス社会に生きる我々に本当に少しだけど活力をもらった人は私だけではないはず。


この2つが合わさって、「根っこからめちゃくちゃいいやつが明るい言葉をスローで話す」という業界人にも視聴者にもウケるキャラ高岸宏行が完成する。



このキャラをつけたのは誰なのか。前田なのか高岸本人か、事務所の方なのか分からない。しかし考えた本人と、うざいと思う人もいるなかでキャラを続けている高岸氏本人は、イグノーベル賞メンタル部門をもらってもいいくらい素晴らしい。




芸人が残っていくために大事なことは冠番組を持つことだというのが私の持論だ。そしてMCとして番組を持つために必要なことは、

①状況を判断する力 ②トーク力(ボケ力とツッコミ力といってもいい) ③毎週見ても嫌な感じがしない良い人感 

だというのも超主観的な持論だ。異論は認める。しかし私の中のこの定義にティモンディはすっぽり入っている。③はともかく①や②は当てはまってないだろうという突っ込みをいれたくなる方もいるかもしれないので、前田のキャラ変の素晴らしさや彼らの漫才についても触れながら、次回話したいと思う。


#ティモンディ #お笑い第七世代 #高岸宏之 #前田裕太 #やればできる



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