【タロット小説】皇帝:決断とは何か。

今日は、算命学とタロットの、セッション希望の女性に会いに。練習台になってくれるという。私は新しい街へ行きたかったから、そちらへ行きますと返事を返す。で、待ち合わせ場所は、東武スカイツリーラインの梅島駅。「どこ…?」って思わず調べちゃったぜ_φ(・_・  

私は時間調整のため、地元の気さくな漫画喫茶で、知り合い男性オススメの「ゴルゴ13」1巻、そして、かわいい上司に癒される的な内容、のマンガを、交互に読んでいた。「ゴルゴ13」を、なかなか読み下せないからである。なんとなく、いまの仕事に対してのルサンチマンでもあるんかな、という組み合わせに、一人笑った。

彼女が選んでくれたのは、とある喫茶店。いわゆる昭和のレトロな喫茶店だった。入り口に日露戦争の偉い方々の絵画があり、トイレ脇には、帆船の模型が飾ってあった。年代を感じてなお、きれいな模型だ。ソファには豪華な刺繍がほどこしてあり、ググってみたら、昔は大人の社交場、キャバレーだったという口コミを見つけた。

しかしさっきの「ゴルゴ13」といい…そういえば今朝引いたタロットは、エンペラー【皇帝】だったっけ。今日は男性性がテーマなのかな。そして、昭和の喫茶店にありがちな、懸念していたタバコの匂いはなかった。女性たちの同窓会(の二次会?)などが各所で行われている→喫煙者がいなかったのだろうか。そして、気になりがちな、年配女性たちの声が、まったく聞こえてこなかった。不思議なほどに。席の間のスペースが、かなり広くとってあるからだろうか。でも、それ以外にも何かある気がした。

向かいの、ジーン・セバーグみたいな素敵なショートカットの女性が「ここいいですよね」と微笑んだ。知的な瞳をしていて、きれいな人だ。そしてなぜか、ショートカット、という言葉が心にかかった。彼女は、年末の第九のコーラスの反省会の後で、おしゃれしていた。私は、ラフな格好で着た自分を責めた。ジーンズは岡山のメーカーのもの。上に着たロンTは、霜降りの白地に、アイスミント色のクマのイラストが入ってるデザインが気に入って、メルカリで買ったものだった。

そんなことはまあ置いといて、というか、守秘義務のため、ほとんど肝心な内容はできませんが、私はなぜか、彼女のこれからのパートナーシップを死ぬほど占いたくなりました。彼女は、仕事の話をしたいし、私ももともと仕事の話は好きなタイプ。仕事はバッチリ占ったし、流れも説明できたけど、、。

でもな、なんだろう、、昔キャバレーだったからかなあ。。イロゴトの話をしましょう、と。磁場って、占い結果の大切な要素でして。塩を持ってなくて失敗したかも、と思ったけど、場所の力を借りる方が早いかな、と思いなおした。というか、きっと今だから、この場なのだ、と。

占い上、歳を聞いてみたら私と17歳ぐらい違うみたい。けど、全くそんなこと感じない。

モテるっていうか、男性がほっとかない。あ、それは、モテるってことかw 

私の場合は私が怖すぎるのか、めったに男は近寄ってこない。でも、怖い女がタイプ、という男は結構多いと思うので、多分、自分が自分を怖がっているのだろう、と思った。というのはつまり「私って怖いの」→「私ってメンヘラなの」とか、言ってる女子と変わらない。自分が表に出している表札を、自分で振り返って見てみろ、という話である。その表札を、どうだ!と言えたら、いいんじゃないかな。

なんかそんなことをうっすら思いつつ笑、貧血っぽい感じで頭がなんだかくらっとして、右方向になんかいる、と思いました。実際壁を隔てた向こうは、倉庫か何かなのか、物をごそごそしてる音はしたけど、違う違う違う、そうじゃない。そうじゃないのだよ。

端的にいうと、いる。私の隣、つか、私に半身かぶってる。「私の席なんだけど」とも言わずに、座っている。つまり、だれかの定位置に私は踏み入れた。

性別も何もわからないから、相当古い方、と思う。でも、彼がここの喫茶店の静寂を守ってると思った。鎮守さま?のような?上客?のような。人間とは思いますが。。静かに紅茶を飲んでる。特に私に何も聞いてこなかったけど、私は、いちおう、ここにいていいか聞いた。返事らしきものはなかったけど、ずっと隣にはいた。たぶん、いいよってことなんだろうと解釈した。切れ長の目の人。だれかな。

よく見たら、まわりのおばさまたちも、お着物を着たり、それなりにおしゃれな社交場という位置づけのように感じられて、結構選ばれし人たちが来てるのかもしれん。時代の観念すら曖昧になってきたぞ。つまり、時代や世代を超えたところにヒントがあるのかな?

そして、導かれるままに、ハンバーグとピラフのセットを掻き込みつつ、導かれるままにパートナーシップを占った。やはり、エンペラーの逆位置が出てきた。本当にもう、今日はこれだね、ドンピシャだ。彼女は身に覚えのあることを話し始めたし、ああ、私はこれを聞きにきたし、これを話せばもう自然と上手くいくことだったんだ、と思った。パートナーシップについて、珍しく無理にでも強引にでも占いたいと思ったのは、そういうことだったんだ。

未熟な男性皇帝は、男性性を上手に扱うことができなかった。そして、その手元を子供は離れ、自らの意志で出発した。この子は新たなる男性性に向かっているし、パートナーもいる。そして今度は、その息子の後ろ姿に勇気づけられて、お母さんが、変わる番なのだと。

なんか、パシッとしたなー。天地人、すべてが揃った日でした。2/2っていう、男性性と女性性のパートナーシップについても考えるし。本当そういう日。

で、こういう日って、ボーナス的に自分にも分けてもらえるというか。。というか、お互い学び合ったんだと思うけど(^◇^;)

位置的に高いところで占いをしたい、という気持ちが湧きました。品プリとか。。私は、場所的に高いところですごしたいし、いたいと、よく思うなーと。鳥のようなイメージ。何物もない、クリーンなところでものごとを俯瞰したいと思った。そこで占いをしたり、文章を書いたり、お茶を飲んで過ごしたい。会いたい人は、たまにやってくるって感じで。。本気だ。

その目標を定めてからの私は簡単だった。本当の皇帝は、高い理想や目標を掲げ、それに向けて決断をしていくこと。目標に向かって効率よく動くこと。未熟な皇帝は、競争心が強く、人の言葉に耳を貸さず、独裁者となる。。

というわけで、生活の糧のためにやってる仕事で、極力頭を使いたくないので、帰ってからさっさと明日の服装を決めたった。向こう3日間ぐらい着回しを、頭の中でシミュレーションした。極力仕事に関わる判断を少なくしたいからだった。無駄を省きたいと思った。

グレーのニットに、ぼんやりした紫と紺の大柄チェックのウールのスカート。静岡の伊勢丹で、昨年の冬セールで買ったものだ。伊勢丹、と名がつけば、おしゃれと思ってる田舎者。気に入っている格好だし、色合いも明るいから、これで十分。

お風呂にもすぐ入った。結果的にリラックスはするけど、これも仕事の一部、と割り切って入る。

その間、仕事に着ていくニットを洗濯。

かくして、文章を書く時間を、効率よく捻出した。私にとって最高の時間があると思うと嬉しい(^。^) あとは、今日みたいにグッドタイミングで占える機会のために、日々の生活の糧を行う。

決断次第で、時間の調整はいかんともなる。占いは時代や世代まで超えて、調整ができる。そしていつの時代でも、いかように使うか、だ。


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