藤原さくら「HERE COMES THE MOON 」藤原さくらによるアルバム解説! (2020/10/25)


「HERE COMES THE MOON 」 (2020/10/25)

ついに、3rdアルバム『SUPERMARKET』リリース!

【SONG LIST】

M1 BGM / 藤原さくら
M2 生活 / 藤原さくら
M3 コンクール / 藤原さくら
M4 marionette / 藤原さくら
M5 Right and light / 藤原さくら
M6 spell on me / 藤原さくら
M7 ゆめのなか / 藤原さくら
M8 【STUDIO LIVE】楽園 (藤原さくら) / 藤原さくら

【メモ】

「SUPERMARKET」は3年5カ月ぶりのアルバム!
満を持してのリリース!アルバムの手ごたえ的にも、アーティストとして自己の最高記録を更新していると自分でも思う。

・「BPM」のアレンジは藤原さくら作品では常連のSPECIAL OTHERSのYAGI & RYOTAが担当。
デモではBPMが遅かった。SPECIAL OTHERSの「SPE TRAIN」が好きで、デモよりもBPMを上げた。今回のアルバムで歌乗せるのが一番大変だった。

・藤原さくらによると、このアルバムはやりたいことを全部やろう、生活の中で自分が思ったことや学んだことを歌詞にも詰め込もう、と思ったという。好きなことややりたいことを自信もって言える人でありたい。
「BPM」の歌詞に「きっと必死だったの ちゃんと選び取りたくて ずっと欲しかった物は 自分の中にしかないわ」という文章があるが、本当にそう思う。
他人に委ねるのではなくて、自分が強くなりたい。自分が強くなったら、みんなのことももっと考えられる、そういうことを考えた。そういう歌詞が多いアルバムになった。

・「生活」。トラックはVaVa。VaVaは連絡のレスが速く優しい方。はじめてヒップホップアプローチで作った曲。チルなラップソング。リリックは自粛期間中に書いた。「自分が何をやりたいか、どういうふうになりたいのか」さえはっきりしておけば、あとは難しく考えすぎないで本当はシンプルなことなんじゃないか、という思いを込めた。

・「コンクール」。クラシカルな楽器を用いて、その上にスクラッチを乗せたいというオーダーをプロデューサーの冨田恵一に送った。
今回のアルバムでよく歌っているテーマ。最近よく人の日記を読んだりSNSを見たりすると、他人の評価を気にしている人が多い。そんなふうに、毎日コンクールみたいになって、人の評価を気にするのはしんどい。人のことを変えようとしても無駄。自分が変わんないとってずっと歌っている。
今回のアルバムは内省的なことを歌っている。
最近、悟りを開いている。最近は禅とかに興味がある」。

・「marionette」はアルバムの一番最後にレコーディングした曲。セルフアレンジ。オケ録りを全部終わってから歌詞を書いたんだけど、かなり珍しい曲の制作だった。
何もない状態から制作が始まった曲で、「どんな曲がいいか」というところからスタートした。そこで、自分がやりたいシンプルなバンド編成にした。曲を提出したのも締め切りのギリギリだったが、新しいディレクターには「さくらちゃんは大丈夫だとわかっているから、曲ができるのは当日でもいい」と言われたことに驚いた。
この曲のレコーディング当時、悲しいニュースが多かった。歌詞に「salvage(サルベージ)」という言葉が出てくる。意味は「沈没船などの引上げ作業」。自分がすごく感じたのは、(ネットで)いろんな噂話が回ってくることがよくあるけど、そういうのってほんと一部でしかないってこと。親友とかずっと話を聞いている人以外は、ああだこうだ言えないようなことだと思う。そういうのってもう止めようぜと思った。例えば、映画の『万引き家族』のラストシーンを見て、本当のことは当事者にしかわからないよなと思った。「marionette」の歌詞では、そういうことを書いた。

・「Right and light」はmabanuaプロデュース。
以前、ハマ・オカモトのラジオに出たときに、「今度mabanuaさんとこういう曲をやってほしんだよね」って言われた。その曲を家に帰って聴いて、「ああ、こういう曲マバさんと作りたい!」と思って作った曲。そういう意味で、ハマ・オカモトなしでは生まれなかった。The Moonの別バージョンみたいな感じ。
自粛期間中に思ったことを歌詞にした。BLMのことが頭の中にあった時期があって、「映画じゃないんだから。ちゃんと考えなきゃ」と思った。

・「spell on me」はジプシージャズ。
やりたい音像・使いたかった楽器をふんだんに使った曲。ジプシージャズのギター、クラリネット、フルート、アコーディオンを入れたかった。yasei collectiveと別所和洋が、ほかのレコーディングメンバーを紹介してくれた。レコーディングしているとき、にやけが止まらなかった。間奏のソロは殴り合いみたいにやってほしいとリクエストした。ラストは「全員いますけど何か!」みたいな感じが好き。

・「ゆめのなか」はスカート・澤部が担当。
藤原さくらはスカートが好きでよく聴いている。けっこうお蔵入りになった曲がある。この曲はかなり前に書いた曲で、以前にもディレクターに何度も聴かせたがなかなか実現しなかった。
すごい近くにいある人に対しての感謝をあまりしなくなる。例えば、福岡の実家にいたとき、朝お母さんに起こしてもらっているのにぶち切れてたりしたこともある。笑 理想とか夢に見た光景は人ぞれぞれだけど、まっすぐに生きたいよなというのを歌った曲。

アルバムの曲順は悩んだ。アルバムの最後の仕事はマスタリングなのだが、マスタリング当日まで曲順に悩んでいた。「楽園」を頭に持っていくかどうかで迷った。「Twilight」は早い段階で最後というのは決めていた。結局、「楽園」はラストにした。
出会いと別れの曲を最近よく書く。「楽園」もそう。自分にできることをひとつひとつ紡いでいくことが、「自分があれやんなきゃよかったとか、悪いことしちゃったなとか、意地悪に聞こえたかな」というようなことへの償いになるんじゃないかと思って書いた曲。

・今回の弾き語りは「楽園」。

・「今日の私は熱い!」ライブでみんなで元気に会いたい。

・劇団☆新感線の『偽義経冥界歌』が10月24日からゲキ×シネとして全国の映画館で公開!

・来週のゲストは、SPECIAL OTHERSYAGI & RYOTA。楽しい回になりそう。

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では、また次回!

(「HERE COMES THE MOON」は毎週日曜日の深夜24:00~25:00にInterFMで放送)

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