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暑さと寒さ

 北海道で生まれ育った私は、子供の頃真夏でも長袖のパジャマを着て、窓は閉めて寝るように母親に言われていた。昼間多少暑くなっても、夜は涼しい風が吹くので、風邪をひかないようにーである(ところが今年の北海道はただならぬ暑さに見舞われているらしい。お天気サイトを見ると、東京と変わらない気温が続いていた。さすがにこの頃は少し涼しくなってきているみたいだけど)。

そのように育てられた私は図書館大好き文学少女として成長し、インドア生活が主だったためか暑さや汗にめっぽう弱かった。若かりし新婚時代などはちょっと暑い日が続くと夏バテ状態になり、はたりと倒れていた事を思い出す。

 それから約20年、怒涛の子育てが一段落してランニングを始めてから、汗をかくのが平気になった。だって走らないで(苦しくない状態で)いられているのだもの、汗くらいなんということもない!というやや本末転倒な発想。その後東京に移住してから数年ほどは、ほとんどエアコン使うことなく、汗をだーだー流しタオルでぬぐう生活をしていた。夏の電気代はそれは安いものだった。

ところがそれから早10年、いつのまにかエアコンの快適さにすっかり慣れてしまい、この頃はほぼつけっぱなし。体の冷えること。高めに設定すると、すぐ蒸しっとしてくるし。ちょうど良いというのが難しい。はゆさんは、冷えた居間の空気がしんなりと流れてくる、居間の隣りの玄関でよく寝ている。猫はちょうどいい塩梅のところを知っている。

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(↑こないだ食べたガレット。うまーーーー。)

 夏より元道民に辛いのは、東京の冬の寒さだ。というか暖房の圧倒的な足りなさ。北の国は、家中に温水の通るパネルが貼りめぐらされ、どこにいても暖かい。トイレまでもほかほか・床暖房で足元もほかほか。外は雪が降りしきる中、半袖でアイスーとまではいかなくても、寒くて寒くてーというのは、外に出て車に乗るまでの一瞬くらいだ。

それがもうこちらの冬は、家の中寒いのなんの。まず戸棚に入ってる食器がつめたーくなっている。そんな事、北海道では一度もなかった。温かい料理も瞬時に冷えてしまうくらい。

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(朝ランの時の神田川。涼しい。といっても26度とか。)

私は編み物をするのだけど、北海道ではほとんど着なかったウールのセーターが、こちらでは必需品となり、普段用にせっせと何枚も編んだ。ネックウォーマーもはずせない。靴下も分厚いものを履く。居間はリフォーム時に床暖しっかり入れたので、そうでもないのだけど、トイレとか風呂とかが寒い。凍える。

そんな中、困るのがエアコン。暖房にしてがーーーっとつけてるんだけど、さむーいさむーい時に、急にピタッと止まるのだ。なにやらカリカリカリカリと音がする。壊れた!!?と取説読むと室外機に着く霜を取っているのだと。これがうんと寒い時に頻繁に起こり10分とかかかるのだ。その間温風は止まってる。これが困る。小さい電気ストーブに張り付く私。

 そうかー、そうだったなーと、これ打ち込みながら寒さに思いを馳せる、今夜の気温は30度。秋になり、エアコン稼働しなくなったら、冬が来る前にクリーニングとかしましょうね。頑張って働いてもらいましょうね。

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