見出し画像

【開催レポート】チームアンラーニング+KATARI-BAR

皆さんこんにちは!山口県中小企業団体中央会です。
私たちは事業者や個人の方同士の連携を支援している経済団体です。

今回は、共創チーム創出支援プロジェクト「チームゼブラプロジェクト」の第一弾イベントとして2024年8月24日に開催したチームアンラーニング+KATARI-BARの様子をレポートします!


イベント概要

どのようなイベントなのかはこちらのチラシをご覧ください。

チラシ表面
チラシ裏面

第一部「チームアンラーニング」

総勢23名の方にご参加いただき、朝10時よりイベントスタート!

ワークショップの講師は株式会社エルティーエスの鈴木稔さん。
この日のために東京からお越し頂きました。

株式会社エルティーエス 鈴木稔氏

冒頭、イノベーションと新規事業、ビジネスモデルについての講義がありました。
その中で、今回キーワードとなる「エフェクチュエーション」についてもご説明頂きました。

従来、未来を予測した上で目標を定め、綿密に計画を策定してから行動に移すことが一般的なビジネス理論でしたが、コロナ禍以降、未来は予測不可能と捉え、すでに手元にある手段を用いて自ら未来を創り出すアプローチ( エフェクチュエーションの考え方)が注目されています。

エフェクチュエーションとは、熟達した起業家の意思決定の特徴や経験則を明らかにした理論のこと。
コロナ禍など不確実性の高い世の中において、「予測不能な未来」に向けた行動モデルであり、5つある原則をビジネス視点のポイント踏まえて説明いただきました。

これらを踏まえて、ワークショップがスタート!

一定の時間制限のもと、ひたすら自分を追い込んでアイデアの数を生み出す個人ワークや、グループで皆の意見を取り入れて方向性を見つけるグループワークを行いました。
(内容は企業秘密なので雰囲気だけお伝えしますね)

とある有名企業のビジネスモデルについて意見を出し合う
皆が取り組んだ個人ワークをもとに、チームでアイデアを創出

本来2日かけて行うプログラムを、運営の都合上5時間半にギュッと短縮したため、休憩をゆっくり取ることすらできませんでした。参加された皆様、すみませんでした。

参加者からは、

「頭混乱しつつもいろんなアイデアが生まれてすごく学びになりました」
「チームになった時の自分の役割(強み)、他者に依頼したい部分(弱み)も改めて明確化した」

という感想を頂きました。
ご参加いただき、本当にありがとうございました。

第二部 パネルディスカッション「KATARI-BAR」

続くパネルディスカッションでは、ラポール東山口協同組合 代表理事 西村沙織さんのファシリテートのもと、まず2名の共創実践者より事例発表をいただきました。

事例発表①

お一人目は、福山フットボールクラブの岡本佳大さん。
岡本氏は広島県福山市を拠点とするサッカークラブ「福山シティフットボールクラブ」の代表を務め、自らが経営するサッカークラブを単なるスポーツチームではなく、地域経済や社会課題を解決するためのプラットフォームとして位置づけられ、共創事業を実践されています。

岡本佳大さん

福山市は広島県内でも人口が多く、周辺の備後エリアとしては86万人の人口規模。
しかしながら「事足りるけど物足りない町」と言われる町であり、都市のブランド力や知名度不足、スポーツ参加率が低いことが課題でした。
岡本氏は、こうした地域課題をスポーツの力で解決することを目指し、サッカークラブが地域の誇りとなるような活動を展開していくことにされました。

当初は整備されていない河川敷等での練習からはじめて観客数が6人しかいなかったこと、コロナ禍で大変な思いをされたこと、それでも理念や想いを明確に定めて言語化することで、共感者が増えていったことをストーリー立ててお話しいただきました。
現在では多くのパートナー企業(スポンサーとは言わずパートナー企業というようです)から賛同を得て、行政とのタイアップも進み、収益力を高めるために様々な仕掛けをされていらっしゃいます。

目標は2030年、J1で優勝争いができるチームになること。
とっても楽しみです!

事例発表②

続いての事例発表は、2024年6月に企業組合として法人化されたばかりの、企業組合むろづみ空想計画舎 代表理事 山本統さんにご登壇いただきました。

山本統さん

山本さんが活動する光市室積は人口約7000人の小さな町。
かつては北前船など交通の要所として繁栄しましたが、近年は人口が減少。室積の発展を目指すというよりは衰退を防ぐために、
地域の課題解決や経済性の確保、そして自身の理想的な暮らし方を追求して活動を行われています。

市民活動団体としてのむろづみ空想計画舎では、地域住民と協力して草刈りやイベントの開催、野球大会等を行い、地域の魅力を再発見する活動を実施。
収益事業としてローカルガイドや民泊、空き家の管理などを開始されています。
地域の課題に対して地域住民自らが行動することが地域活性化につながるとして、「空想をカタチに、地域を自分ごとに」というスローガンのもと、地域の未来を見据えた取り組みを行っていらっしゃいます。

ディスカッション

続くディスカッションでは、第一部でワークショップの講師を務めて頂いた鈴木稔さんも加わり、
「起業2年目だがもっとスケールしていくにはどうすれば良いか?」
という質問や、
共感を得るために大切なこと、
逆に反対してくる人にどう対処していけば良いか?
などの質問にご回答をいただきました。

岡本さんのビジネス商圏は86万人の備後エリア。対する山本さんは7000人の小さな町を拠点に活動されています。
一見すると全く違いますが、共創を実践するという観点では多くの共通点がありました。

共通の意見として、以下のようなお話しをいただきました。

  • プロジェクトの成功には、信頼できる仲間やチームの存在が重要

  • 理念や想いをきちんと言語化すること

  • すべて自分ひとりではできない。自分は何が得意で不得意なのか見極めたうえで、任せられることは得意な人に任せること

詳しい内容は、ぜひアーカイブ動画をご視聴ください。

終了後、登壇者4人で記念撮影
参加者の皆様と記念撮影

ご登壇頂いた福山シティフットボールクラブの公式サイトでもご紹介いただきました!
ありがとうございます!


最後に

今回のイベントは、共創チーム作りのメリットを体験していただこうと企画しました。
ご参加頂いた皆様、いかがでしたでしょうか?

本会では、「チームゼブラプロジェクト」として以下の第二弾イベント「チームクラフト」を企画しています。
ぜひご参加くださいね。

チームクラフト
【開催日時】令和6年9月29日(日)10:00~18:00
【開催場所】周南市「徳山駅前賑わい交流施設交流室/交流室2」
【内容】
これからのビジネスは外部関係者の知恵を活用し連携・共創することが重要です。そこで、チームでビジネスに取り組む手法をゲーム感覚で体験できる体験型ワークショップを開催します。その場で即席チームを組み、メンターの知恵を加えながらプランをブラッシュアップしていき、最後にチーム代表者がプランを発表し、講評者よりコメントを頂きます。
合わせて講演とトークセッションも開催します。

https://axis.or.jp/info/19835.html

最後に、運営にご協力頂き一緒にイベントを盛り上げていただいた皆様、講師・登壇者の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました!

皆さんの会社のリンクを貼ってご紹介させていただきます。