【映画分析】おおかみこどもの雨と雪

いいところ
本作のテーマの一つは子育ての大変さだと思う。
“シングルマザー”+”特殊の子供”という設定で、子育ての大変さを最大化にできた。

なぜいいか
・テーマから考えると、子育ての大変さ、親の偉大を訴求する作品は多くの人に受け入れてもらいやすい。
→子育ての大変さをテーマとする作品「うさぎドロップ」、「甘々と稲妻」
・子育ての大変さを訴求するために、多くの出来事を作った。そうすると、観客は納得してくれやすい。

改善したほうがいいところ
物語は雪が13歳までしか語らなかった

なぜ改善したほうがいいか&改善策
子育てという、幼児期→小学校→中学校・高校(思春期)→大学・就職・結婚(大人の時期)に伴う言葉だと思う。
「おおかみこどもの雨と雪」は雪が小学校卒業までしか描かれていなく、これからの思春期と大人時期に出てくる子育ての大変さも続いて描いてもらいたい。
雪は結婚し子供を産んで育っていき、母親である花の大変さを実感するという形で子育ての大変さとして描けるでしょう。

その他
ストーリーは、雪は寄宿学校に、雨は自然に戻ったという結末になっている。一見母親と別れたように捉えるが、感情を持つ生物は最後はまた親の元に戻ってくると思う。

テーマのもう一つは「自分の世界を見つけ出す」である
これは13歳の子供にとってとても難しいことだと思う。人間というのは、40不惑という生き物だと思う。40歳になって、やっと自分の人生の方向性が定まるのに、13歳で自分の世界を見つけ出せるのが早すぎるではないかと。

疑問:
タイトルは「雨と雪」となっている。雪が先に生まれたので、「雪と雨」のほうがいいのでは?

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