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まちの印象を街路樹から~官民連携による維持管理~

埼玉県北部に位置する寄居町では、まちなかの賑わい創出を目指し、中心市街地活性化事業を推進しています。この事業の一環で、寄居駅南口へのアクセスルートとなる中央通り線の整備を行っています。

一方通行だった中央通り線が、歩道を含めて約16mの道路に生まれ変わり、対面通行が可能になります。これにより、寄居駅南口へのアクセス性が向上し、駅南口の利用者が増加すると見込まれます。
整備にあたり、「中央通り線沿いに植えられる街路樹を『在来種の寄せ植え』にし、「寄居らしさ」を表現しては」。といった声があり、検討が行われてきました。

「寄せ植え」のイメージ

街路樹は、植えて終わりではなく、剪定や落ち葉の清掃など、維持管理に手間がかかるなどの課題があるため、管理しやすい樹種が選ばれやすい傾向にありますが、寄居町では、手間のかかる「在来種の寄せ植え」を実現するために検討を重ね、この課題を乗り越えるべく、NPO法人「寄居の緑と空間を楽しむ会」と協定を結びました。
同会は、町の緑地空間の維持管理や活用を通じて、町への愛着と誇りをはぐくむ活動を行い、公益に寄与することを目的として、令和4年3月に地元住民や地元企業によって設立され、今後、町との連携により街路樹の管理を行う予定です。

協定により、官民連携で維持管理を行うにあたり、同会が点検や落ち葉の清掃、剪定などの日常的な維持管理作業を実施し、町は清掃用具等を貸し出すなど、必要な支援を行うことになります。

令和4年3月に設立されたばかりの同会ですが、将来を見据え、継続して管理できる体制を作りたいと話しており、まちづくりへの参加に意欲的です。
この中央通り線は、駅への重要なアクセスルートになるだけではなく、寄居町に訪れた方が散策する道となります。
町のイメージを印象付ける重要な街路樹になると考えられるため、適切な管理が行われ、来訪者を楽しませる取り組みとなると期待するとともに、このような官民連携によるまちづくりの取り組みが増え、多くの地域住民に参画してもらうことで、町の活性化につながると考えています。

【街路樹に関するお問い合わせ】
寄居町都市計画課 048-581-2121


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