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私をつくるマイルール

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仕事で、日々の生活で、大切にしている自分なりのルールはありますかー。広島で働くU35世代に聞きました。
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「土の匂い」を大切にジャム作り。プチ起業した広島市の女性(37)が地産地消と無添加に込めた思い

 広島県産の果物や野菜を使った無添加ジャム専門店「糸 おやつのおみせ」を経営する広島市中区の中村真三子さん(37)。会社を立ち上げて1年足らずですが、イベントへの出店依頼が引きも切りません。フレッシュな味とオシャレさが評判の手作りジャムを生み出すマイルールを聞きました。(聞き手・栾暁雨、写真・大川万優)  春はイチゴや甘夏、夏はトマト、ナス、秋はピオーネ、カボチャ、冬はレモン、ニンジン…。広島の「旬」の味にかなりこだわっています。なんでだろうと考えてみると、私が三次の生まれ

研究開発を後押しするのは、ランナーの経験。広島の医療機器メーカー勤務30歳女性の「困難乗り越え術」とは

 医療機器製造のJMS(広島市中区)で開発を担当する佐々木寛華さん(30)。研究者としての仕事を支えているのは、大好きな「走ること」で体得した困難乗り越え術だそうです。検査や実験に粘り強く取り組む佐々木さんのマイルールを聞きました。(聞き手・標葉知美、写真・浜岡学)  1日の動きを、前日の夜か当日の朝にイメージトレーニングします。付箋に予定を書いて、お気に入りのスヌーピーの手帳に張って。その時にだいたいの時間配分も考えます。終わった項目ごとにチェックして、全部できたら捨てる

カープ選手たちの「素顔」、ファンに届ける  球団オフィシャルカメラマンの西小野さん(21) 

 広島東洋カープには、選手や球場のスタンド風景を撮影するオフィシャルカメラマンがいます。入社3年目の西小野涼香さん(21)もその一人。選手の間近で切り取った「素顔」のショットが、ファンに人気です。赤ヘル軍団の魅力を発信するためのマイルールを聞きました。(聞き手・栾暁雨、写真・大川万優)  若手選手たちとは年が近いこともあって、気楽に話しやすいです。「どうやったら打てるん?」と聞かれて、「バット振ればいいんよ」などと笑い合って。場が和むと柔らかい、いい表情が撮れるんですよ。ベ

インスタ活用術を教える広島のアドバイザー女性33歳【前編】大切なのは「顧客の悩みを300個以上書き出すこと」

 広島でSNS販促アドバイザーとして活躍する光田綾華さん(33)。インスタグラムやLINEなどのSNSをビジネスに活用し、売り上げアップや集客につなげる方法をオンラインの講座で教えています。受講した人の中には「月の売り上げが6倍に伸びた」人もいるのだとか。光田さんが仕事場にしている広島市内の自宅の一室を訪ね、そのマイルールを聞きました。 (聞き手・新本恭子、写真・河合佑樹)  その「映え」、実はもう古いんです。受講生からも「どうすれば映える写真が撮れますか」と尋ねられますが

インスタ活用術を教える広島のアドバイザー女性33歳【後編】売り上げゼロから「起業して良かった」と思えるまで

 光田綾華さん(33)がSNS販促アドバイザーとして活躍するまでには、いろんな壁の前で涙したそうです。化粧品会社の営業、ハンドメイド作家、起業コンサルと、自らのライフステージごとに仕事を変化させ、「起業の道を選んで良かった」と話せるようになるまで、何を大切にしてきたのか。さらに聞きました。 前編「大切なのは客の悩みを300個以上書き出すこと」を読む  ハンドメイドのアクセサリー作家として開業してから、売り上げは6カ月間ゼロ。ウェブショップのアクセスもゼロ。しんどかったです

しまね海洋館アクアスで、シロイルカパフォーマンスのMC男性(25)。仕事に生かす「オタク気質」と「忘れ物ゼロ」?!

仕事道具はマイク、相棒はシロイルカ。しまね海洋館アクアス(浜田、江津市)の周藤恭裕さん(25)は、名物のシロイルカパフォーマンスをMCとして盛り上げています。でも普段は相棒との無言の駆け引きに苦闘しているそう。リング状の泡を吹き出す「バブルリング」や軽快なトークなどの華やかな演出は、実は「地味」な毎日が支えているそうです。 (聞き手・土井和樹)  実は私、あまり人付き合いが広い方ではないんですよ。なので、ゲーム実況の動画にはまったり、スマホでポケモンGOをしながら通勤したり

リフレッシュの時間と空間こそ働く力に オフィスビル開発を手がける林洋平さん(36)@広島

 エネルギアL&Bパートナーズ(広島市中区)不動産ソリューション事業部でサブマネージャーを務める林洋平さん(36)は、オフィスビルの開発を担当しています。働きやすいオフィスや職場をどう実現するか。林さんのマイルールを聞きました。(聞き手・榎本直樹、写真・浜岡学)  オフィスビルが働くだけの場所では、今の時代に合わないんじゃないかと思って。今、開発しているのは、岡山市北区で8月に完成する地上約30㍍の9階建てのビルです。眺めの良い最上階はオフィスにするのが一般的ですが、開放的

依頼が絶えないウエディングプランナー34歳@広島【後編】ピンチは私を成長させてくれる

 仕事に関わる全員が気持ちよく、笑顔になる状況です。例えば、お客さんから「こんなことをこの予算でやりたい」と言われた時、お花屋さんに、単純に希望内容と限られた予算だけを伝えると「むちゃぶり」になります。  そんな時、私は「とてもすてきな新郎新婦さんがこんな楽しそうな結婚式をしたいと望まれていて。あなたにしか形にできないと思うのだけど、どうかな」とお願いします。  依頼された人がうれしくなる、やる気が出るような言葉を大切にしています。すると良い仕事が生まれ、依頼したお客さまも喜

依頼が絶えないウエディングプランナー34歳@広島【前編】起業の不安を乗り越えるために送った一通のメール

 ウエディングを真っ青な海が広がるビーチで。別のカップルは、大好きなおじいちゃんの家も舞台に。オリジナリティーあふれる企画で、依頼が絶えないフリーウエディングプランナーの池田真莉さん(34)=広島市中区。起業して「広島にないサービスを自分で生み出す」を実現したマイルールを聞きました。(聞き手・久保友美恵、写真・河合佑樹)  私が提案するプランには縛りがありません。主役は依頼をいただいたカップルです。「どんな夫婦の未来を描くのか」「誰に何を伝えたいのか」を何度も話し合って掘り

メイクで前向きになれた私―。「マスク女子」から資生堂の美容部員になった小佐井千菜津さん(25)=広島

 デパートやドラッグストアなどで化粧品を販売し、お客さんにメイクやお手入れ方法を紹介する美容部員。資生堂ジャパン中四国営業本部(広島市中区)の小佐井千菜津さん(25)に、メイクの力を生かすマイルールを聞きました。(聞き手・栾暁雨、写真・浜岡学)  全然です。私、中学から大学の途中まで「だてマスク女子」でした。風邪でもないのに年中マスク姿。コンプレックスの塊で、素顔を見られるのが恥ずかしくて隠していたんです。  小さい頃は豚っ鼻で、いつも「もっと伸びろー」とつまんでいたし、

ルーティンは銭湯にあり!ラグビーと仕事を両立しながら前に進むマツダ・ラグビー部の選手会長(32)

 マツダの社員でラグビー部「マツダスカイアクティブズ広島」の選手会長を務める植松真吾さん(32)。仕事とラグビーを両立して「前に進む」ためのマイルールを聞きました。(聞き手・秋吉正哉、写真・田中慎二)  特別なことはしない方なんですが唯一あるのは、試合の2日前には近所の銭湯に行って、リフレッシュした状態で臨むことです。  銭湯は広島市東区の自宅から車で5分くらいの所。練習などの疲労を回復させるために、効果的とされる「交代浴」をします。お湯に10分、冷水に1分、交互に4セッ

カルビーで商品開発をする34歳@広島【後編】漫画と遊びから自分の世界が広がる

 カルビー(東京)が創業地の広島市に構える開発拠点「カルビーフューチャーラボ」で働く樋口謹行さん(34)のマイルール。後編は、プライベートの過ごし方についても聞いています。(聞き手・栾暁雨、写真・山田太一)  漫画って、知らない世界を楽しく学べるツールだと思うんです。最近のお気に入りは「ブルーピリオド」という美術漫画で、主人公たちがアートに向き合う葛藤を描いている。創作活動って「正解」がないところが、今の仕事と似ているような気がします。  胸に刺さる名言も多いんです。スマ

カルビーで商品開発をする34歳@広島【前編】ユニークな新商品は、掘りごたつがあるオフィスから生まれる

 広島発祥の大手菓子メーカー、カルビー(東京)。創業地の広島市に構える開発拠点「カルビーフューチャーラボ」で働く樋口謹行さん(34)に、ユニークな新商品を生み出すためのマイルールを聞きました。(聞き手・栾暁雨、写真・山田太一)  プレッシャーはあります。消費者のニーズがどこにあるのか、どんな商品が売れるのか、納期は…。気付けば仕事のことばかり考えちゃいます。僕が働いている「カルビーフューチャーラボ」のミッションは、これまでのスナック菓子とは違う新分野のヒット商品を開発するこ

RCCの河村綾奈アナウンサー(29)【後編】悩み多き「アラサー」、等身大の自分を伝えたい

  中国放送(RCC、広島市中区)で活躍するアナウンサー河村綾奈さん(29)のマイルール。後編は、心を整えるための工夫や目指すアナウンサー像について聞きました。(聞き手・栾暁雨、写真・山田太一)  ありますよー。悩み多き29歳ですから。アナウンサーとして若さを売りにはできなくなる。人と比べたり、人生が不安になったり。それは皆さんと同じです。その一方で、自分を大切にしたいとも思っていて。気持ちよく仕事をするために「自分の機嫌は自分で取る」ようにしています。  ありがちですが