水野先生_記事

感じる心エコー(1)

中外医学社Online

感じる心エコー(1)
[第1回]心エコーを感じるために
水野 篤 Atsushi Mizuno
聖路加国際病院 循環器内科

心エコーってかなりの割合が印象で決まるんです.
病態生理の理解も大切ですが,もっと大切なのは「感じろ!!」ってこと.
Dr.水野の全く新しい心エコーの世界へようこそ.


Ⅰ.感じる心エコーとは?

 さて,いきなりタイトルからして,何なんだ!と思われたかもしれません.しかし,自分の臨床経験から,実際の心エコーの読影に一番重要だと思う要素を言語化しています.心エコーはなんといっても,「感じる」ことが一番大切です.感受性を豊かにして,自分が何を理解して,何を見ているのか? これを問われているものです.ぜひ皆さんにもそのような感覚を得ていただきたいという想いを込めて,今回の連載を開始していきます.
 本題を始める前に,皆さんは自分の患者さんに心エコーを自分で実施したことがありますか? そもそも論ですが,心エコーはいくら教科書を読んでも,実践していないとその有効性と限界はわかりません.心エコーはすべてがわかる完璧な検査ではないです.だからこそ,臨床の情報,一つの画面から得られる情報から多くを感じとれる努力が必要です.これには失敗もたくさん経験します.悩みもたくさん出るでしょう.数多く検査を実施し,それに対して自分が感じるところがあればそれを学習すると,より大きな実りを返してくれるはずです.
 身体診察にかなり似ているところがありますが,今の時代,心エコーのほうが学びやすいはずです.もちろん,一つひとつの用語や,所見を覚えることも大切です.しかし,それ以上に,その見えているものが何なのか? ということを探求しようとするその「心」のほうが大切であるということを理解してもらい,心エコーの深遠なる世界を垣間見てもらいたいと思います.

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