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部活動は「平日3日まで・休日は原則禁止」へ縮小する、が現実的

部活動の活動頻度を縮小する

 内田良さんや名古屋大学大学院生の方々の著書である「調査報告 学校の部活動と働き方改革 教師の意識と実態から考える」を読みました。結論を言うと、教員の長時間労働の大きな原因の一つである部活動の活動頻度は「平日3日まで・休日は原則禁止」へと縮小することが現実的です。

部活動顧問をしたくない教員は半数近くいる

 現在、部活動の顧問に就いている教員のうち、来年度も顧問をしたいと答えた教員は全体の53.8%であり、残りの46.2%の教員は来年度顧問をしたくない答えています(P29)。

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 さらに、部活動の顧問をストレスに感じ、かつ部活動の顧問は楽しくないとする教員は34.2%です(P30)。教員が担うべき仕事として当たり前のように思われている部活動指導ですが、学習指導要領において部活動は学校教育の一環として捉えられてはいますがあくまで教育課程外に位置付けられています。
 大前提として生徒の自主的、自発的な活動であるとされているわけですので付随的な教育活動に過ぎません。そのような活動に限りある教員の貴重な時間、労力、神経の多くを注ぐべきではありません。

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部活動はそもそも教育課程外であり付随的な活動

 2021年度からスタートする、新しい中学校学習指導要領には部活動が教育課程外である旨、生徒の自主的、自発的な活動、持続可能な運営体制の整備などが明記されています。下のスクショ画像は平成29年改訂中学校学習指導要領>第1章総則>第5学校運営上の留意事項から撮りました(下線は筆者によります)。

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現在の活動日数と理想的な活動日数

 部活動の活動頻度ですが、部活動顧問をしたい教員、したくない教員の双方で平日4〜5日、休日1〜2日という回答が多いです(P60)。

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 半数近くの教員が部活動顧問をしたくないと考えている中で、現状のように平日も休日もほぼ休みなく部活動をしている現状は異常です。では理想的な活動日数はというと、部活動顧問をしたいと考える教員で最も多いのは「平日4日まで・休日1日まで」、部活動顧問をしたくないと考えている教員で最も多いのは「平日3日まで・休日0日」です(P61)。

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部活動顧問をしたくない教員の意向を尊重するべき

 部活動を負担と感じている教員が半数近くいること、そもそも部活動は教育課程外の活動であることなどを理由として、部活動の活動頻度は縮小させていく必要があります。
 そして、部活動顧問をしたくないと考えている教員でも「平日3日まで・休日0日」程度であれば部活動をある許容できるという調査結果も出ていることから、この意向を尊重するべきです。
 また、休日に行われる練習試合や公式戦などのあり方も見直す必要があります。

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