テンセントの2019年Q2決算を読み解く~中国人の購買力に翳りあり~

今回はテンセントの決算をみていきます。


テンセントは、いわずと知れた中国ネット業界の巨人です。

同社は日本のLINEにあたるメッセンジャーアプリWechat/Weixinを中国で展開し、その利用者数は中国人の成人人口とほぼ等しい数字となっています。

また、テンセントは中国最大のゲーム配信企業であるとともに、世界最大のゲーム関連企業でもあります。※1

※1・・・Unreal EngineのEpic Games、クラッシュ・オブ・クランのスーパーセル、League of LegendのRiot Gamesの親会社であるほか、アクティビジョン・ブリザード、ユービーアイソフト、PUBGのBluehole、ネットマーブル、カカオなどの大株主でもあります。

近年では海外の映画産業、音楽産業、アニメ産業などにも積極的にかかわっており、スポティファイの大株主でもあります。


今回はそんなテンセントの業績を、中国経済の動向なども絡めて見ていこうと思います。


まずはテンセントの直近決算をざっくりとみていきましょう。


テンセント 2019年Q2決算概況

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