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ふと始まりを辿り‥遂に気付く

こんにちは。写真家の山本裕です。
最近、自分の棚卸しを本格的にしておりまして、
特に面白くもない私的なストーリーですが
綴っておかねばと書きました。
良かったら最後までお読みくださいませ。

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今日は仕事で使うフィルムを買いに行くのに
吉祥寺に向かっておりました。

真っ直ぐに、さっといきたかったのに
乗り換えの明大前からなぜか各駅停車に乗ってしまい

あー失敗したわ…

そうだ、ホームで
姿勢のきれいなお姉さんに見とれたせいだ。
それで目の前に来たやつに
そのまま乗ってしまったんでした。

次で乗り換えれば良かったけど
ドアも閉まったし、まぁもういいや‥


井の頭線は窓から見る風景が綺麗で、
しばらく眺めていたら、ふと思い出した

あ、そうだ。
写真始めたころ
この辺に住んでいたんだった。

そうそう。
22歳にカメラマンを目指して東京に出てきた頃、
一番最初に借りたアパートがこの路線の
富士見が丘だったのです。

ちょくちょく吉祥寺は行くけど
こんな失敗はあんまりしないから、

せっかくだから昔住んでたとこ見にいこうかなと
足が動いてしまって途中で降りちゃいました。

あれからもう15、16年は経ったのかなぁ。
駅はとてもきれいになってたけれど
道は全然変わってなかったように感じる。

徒歩12分くらい。今歩くと結構遠い。
マンションの場所を正確に
覚えてなかったたんだけど
記憶を頼りにてくてく歩く。


昔からここの風景好きだったな。↓
春はたくさんの花びらで埋められて
流れてくるちいさなこの川。

今日は不思議な雲が出てて良かった。

身体が動くままに行ってみたら無事に
アパートにたどり着けた。
えらい。案外覚えてるもんだな。

歩きながら思ったのは、
結構周りが綺麗で気になる道やら公園やら
商店街などあったんだけど

ほとんど行ったことなかったんだ。

おもしろいな。駅までの道をまっすぐ行き来して、
それだけで、要は精一杯だったんだな。

確かに土日は撮影に出て、日々アルバムを作って
会社に寝泊まりもしながら、週に数回
終電か、時々始発で帰ってきてた

きっと店は閉まってる時間ばかりだったんだろう。

コンビニだけよく覚えてる。
休みの日に何してた記憶もあんまり覚えてないもんな。

でも、いま振り返ると我ながら愛おしい日々。

何も考えずただ目の前のことに向き合えた時代。

建物の名前は変わってなくて鮮明に覚えてたけど、
こんな造りだっけな?とちょっと違和感。

めちゃくちゃ曖昧な記憶になってるけど
でもきっとその頃も写真だけは撮ってるんだろう。

古いフィルム漁ったらどこかに
何かしら写ってるだろう。いつか探してみよう。

もうひとつ、
アパートからまた駅に向かって歩く帰り道、
昨晩から頭をずっと巡っていた言葉があって

『信じる』

っていうワード。信じるってとても
シンプルな言葉でよく使われるけれど
ものすごい深い言葉ですよね。

歩きながらぐるぐると考えて、
きっと、この言葉を理解することが
自分の最終試練かなって思った。

それで分かったのは

なんで自分がこんなに誰かに信じてほしくて
なぜこんなに写真の道一本で続けてこれたかって

きっと写真撮ってる時の自分が、
一番自分のことを信じてあげられるからだ


そして自分も誰かにそれを写真を通して
してあげたいことなんだ。

ずっと考えていたことの
その奥にある答えのようなものに気づけて
ちょっと泣けました。

そんなような帰り道で、
おかしなヤツになりながら
そのまま吉祥寺に向かったのでした。

軽く1時間くらいはロスして、
ようやく吉祥寺着いて改札抜けたら
はて。道が分からん。どこ行くんだっけ?


はっ…
おれの行きたかった店、荻窪だったわ‥‥。

マジでダメージがすげぇ


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