クリスティーナ

クリスティーナ

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しらす

真っ暗でとても狭い。しかし不安など何処にもない。世界で1番安心できて安全な場所。どこまでも広いんじゃないかと錯覚するくらい。 静寂にも似た心地いい水の音が流れる。優しく話しかけてくれるあなたの声が直接伝わって、ただただ温かいぬくもりを感じる。 やっとここに来れたよって早く言いたくて。とっても嬉しいってことを早く伝えたい。 早くあなたに会って、ぎゅって抱きしめてほしい。

    • こんなに悲しいのに腹が鳴る

      せっかく仲良くなれたと思ったのに。もうお別れですか。終電わざと逃してめんどくさいやつって思われてでも朝まで一緒にいたい気分です。目がうるうるした絵文字も使いたいです。 こんなにセンチメンタルになるのは15曲目だからでしょうか。だとしたら15曲入でも1曲1曲だと思って聞いていた自分がちょっと情けなくなります。とても良い曲です。とても良い歌詞です。とても良いメロディです。とても大好きな4人です。帰り際にこんなことされたら帰れなくなります。 でも15曲終わると1曲目に戻ったので

      • 幽霊失格

        もうやめてってこの前も言ったじゃん。そこは自分でやるから勝手に片付けないでよ。いやいいってそんなにいっぱいいらないから。大丈夫寒くないよそれじゃ自分の方こそ寒くなっちゃうでしょ。もうおれだって子供じゃないんだから。うんわかった、ちゃんと気をつけて帰るよ。 またダンボールでたくさん送ってきてる… ああ、うん。ちゃんと届いたよ。ありがとう。

        • なんか出てきちゃってる

          曲を聞いてから感想を書くのは後出しじゃんけんになるのかな?勝ちが正論で、負けが初耳、引き分けが共感。で、なんちゃらの法則みたいな変な指の形したどれにでも勝てるっていう最強のやつあったよね?あれが肯定。 まあでも感想を書いてから曲を聞いたら、曲の感想にならないから後出しじゃんけんではないか。

          ナイトオブザプラネット

          「上京」が田舎から東京に出ることだというのは知っているが、その逆をなんというのか僕は知らなかった。「その逆」の彼女のことは ひな と呼んでいるが、本名は知らない。正しく言えば、聞かなかった。 ひなのことを知りたかった僕は何度か遊ぶのを断られた後に「夜景を見に行こう」という僕の提案を意外にも受け入れてくれた。 夜景を見に行くと言ってもひなが見慣れた都会ほどのネオンはないし、かと言ってど田舎ほどの大パノラマも広がっていない。あるのはさほど高くもない山から見下ろす僕が見慣れたよ

          ナイトオブザプラネット

          モノマネ

          この前お母さんにね「最近その言葉の頭に付ける あのね とか うんとね ってなに?ねって子供みたいのやめなさい」って言われたの。これってあなたのよね?あなたのが私に移っちゃったじゃない、どうしてくれるの?モノマネなんてしてるつもりないわよ。 なんて言ったのは良いけど、やっぱりあなたの特徴的な口調はとても落ち着くし、私の中にあなたがいるみたいでほんとは嬉しかった。 でもなんかね、私の中のあなたったら全然似てなくて、やっぱりあなたは私の外にいてほしいって思ったの。早くあなたの声

          キケンナアソビ

          おれがやりたいだけなのはズルいと思うけど、君だっておれの声が聞きたいだけなんじゃないの?おれの全部を好きみたく言って、おれの声だけ聞きに来る君だって十分ズルいよ。 首から上を持ち帰って勇者にでもなったつもりかもしれないけど、それは首から下を持ち帰った人たちを敵に回したに過ぎない。 まぁここは互いのズルさを持ち寄ったホテルに過ぎないんだし、手土産(キケン)は平等に持ち帰ろうよ。

          キケンナアソビ

          二人の間で

          まぁなんかその ちょっとあの この曲の人たちはたくさん言葉や音や表現を発してるのに、僕はずっと黙ってて。                              僕はずっと黙ってるのに、なぜか1番の僕の理解者で。僕も理解してあげたいのに、とても難しくて。 たくさん借りてばかりで全然返せなて、それはもう貰ってるに等しくて。 みんなは僕に あ とか うん て極端なこと言うんだけど、僕はそれが上手くできなくて。僕にでも分かるようにその隙間を ひらがな で埋めてくれる。

          料理

          味を知りたいなら食べてみればいいし、曲の感想を知りたいなら曲を聞いてみたらいい。みんなの意見が聞きたいならみんなに聞いてみればいいし、あの子のことが知りたいなら話かけてみればいい。仲良くなりたいなら、、、 で、文字が止まってしまう。 結局僕はあの子のことも知らないし、仲良くなる方法も知らない、あの味も知らないし、みんなの意見だって。何も知らない。 知らないから知りたくて 分からないから分かりたくて 聞きたいけど聞けなくて 何度も通ってしまう。 懐かしい味か 思い出の味か 新

          ニガツノナミダ

          私はマラソン大会が嫌いです。走るのが苦手だし寒いのも苦手です。練習では5年間連続1位の男子が何周も何周も私を抜いていき、その度にあまりハァハァもしていない息づかいを「きっと私を抜くときだけ息を止めてるんだ」って思うようにしている自分も嫌になります。トラックじゃなくて真っ直ぐなら良いのになって思います。 本番当日の私は、コースの長さと体育着の寒さに気が遠くなりそうでした。唯一の救いは真っ直ぐなことだけです。 「位置について、よーい、バンッ」 音がなって、この火薬の匂いを嗅

          ニガツノナミダ

          四季

          今日も知らない水着の女性が谷間を強調してこっちを見てる。分かったのは3月とは違う今月の女性だということだけで、買い物かごを持った僕は周りの人に気付かれないように横目でチラッと目を合わせた。 強烈に間接視野へと入ってきたその文字が、ドクドクと僕の中を流れるのがわかった。 「最強の袋とじ!!!奇跡のフルヌード!!!」 「全てを赤裸々に、興奮を自らに。」

          しょうもな

          僕は知ってしまった。きっとこれは宇宙から来てる。きっとそうに違いない。言葉が未来(先)にあって、もはや言葉という表現も古く感じてしまうくらい。 言葉を超えてしまった音の正体は何か。風で転がる枯れ葉か?砂場で遊ぶ声か?雨に打たれる傘か?抱き合う二人の心中か?言葉はただの音なのか? もうどうでもいい。ただ、それは届くべきところに、その音は聞こえてる。 神様だってまだ知らない。気付かれないようにそっと。全員にじゃなく一人ずつ、今日も言葉で。

          一生に一度愛してるよ

          え、わたし今笑ってた?ごめんなさい無意識で、ほんとにごめんね。笑ってたって訳じゃなくてクスって、なんか微笑ましいなって。 もちろん真剣な顔はかっこいいし、頑張ってるところも素敵。でもたまにクスってしちゃうの。変わらないなって、その優しいところも、笑わせてくれるところも。でも少し皮肉っぽいところはどうかと思いますけど、私には通用しないわよ。 だってさっきまでの優しい口調がまだ残ってるもの。

          一生に一度愛してるよ

          ポリコ

          いつもどっか足りない私なんだけど、イヤホンを耳にすると満たされた。あなたの真似をして口を動かして、誰も居ないからって身体を音に乗せる。 息してたいだけって周りにはそんな風に見せてるんだけど、ほんとの私は違くて。法定速度に嫌気がさしてクラクションを鳴らしたいときだって、クソガキみたくバカな言葉をスプレーでばら撒きたい時だってある。でもね、イヤホンを取ればいつもの私がまあ別に普通って顔するの。

          愛す

          あー!私のことそんな風に思ってたんだ。そもそも逆にって何?逆にって。「素直」を聞いたことがないんだもの逆が素直になり兼ねないわよ。あなたの捻れた言葉は、私のカバンの紐なんかより何倍も捻れてるんだから。 でもね、あなたの捻れた言葉をほどくときが好きだった。そこにはいつもあったかい「素直」があるから。 もしかして、こんなとき逆にって言うのかなぁ。 使い方、合ってる?