毎日本を読むコツ
年に100冊、本を読む方法がある。
仕事柄たくさんの本を読むので、私の読書量はマンガも含めれば年に300冊はゆうに超えているだろう。
どうすればたくさん本を読むことができるのか、困っている人に向けてポイントを解説しよう。
1.毎日1冊じゃなくていい
本の厚さは様々だ。一般的な小説ならおおよそ300ページくらいだろうか。マンガなら192ページが多いし、京極夏彦先生の作品は辞書みたいに分厚い。
そして、忙しさにも毎日差がある。だから毎日「1冊」をノルマにしてしまうと、達成できない日が増えてしまう。
楽しく読書を続けるには、「最低5分」を目指してみよう。
寝る前、通勤中、ツイッターを開いているそのスキマ時間……面白い本ならば、おのずと読むのが止まらなくなる。5分じゃ物足りなくなるようなら、大成功だ。
2.流行りの本を読もう
読書は、終わったあとも楽しめる。読んだ本の感想を語るのは、ひょっとすると読書そのものよりも楽しいかもしれない。
教室で回し読みされている少年ジャンプを思い浮かべてほしい。一人でじっくり読むのもよいが、みんなでワイワイ回し読みするほうが盛り上がる。
読書は体験。みんなで語り合えると面白い。
だからこそ、誰もが読んでいる流行りの本を読もう。本屋さんでいちばん最初に目に入った本は、きっとあなたを裏切らないはずだ。
3.感想を記録してみる
インプットよりもアウトプットが大事、と耳にすることはないだろうか。読書は間違いなくインプットだ。知識や物語を追体験し、自分のものにしていく感覚がたまらなく心地よい。
だが、ビジネス書ならいいけれど、そうそうアウトプットできる機会は多くない。小説なんてどうアウトプットすればいいのだろう。
そこでオススメなのが、読書記録をつけること。あらすじでも、感想でもいい。とにかく文字にして残すことで、あなたの読書はかたちとなり、いつでも振り返ることができるようになる。それはまさしく、いちばんお手軽なアウトプットだ。
私は、マンガはReadeeというアプリで記録し、その他の本は読書メーターで記録している。マンガは一気読みすると冊数が多くなってしまうため、別々のサイトで管理するほうが見やすくていい。
4.ローテーションしてみる
小説、マンガ、実用書、ビジネス書、古典、詩集……世の中にはいろんな本がある。せっかくなら、少しずつ味わってみてはどうだろうか。
なかでもとくにオススメしたいのが詩集だ。ふだん意識することのない、細やかな言葉の肌触りを感じることができる。文字数も少ないので、ゆっくりとした読書体験にぴったり。
若い人には、まずは最果タヒさんの作品などが良いと思う。個人的には文月悠光さんという方の作品が好きで、想像もしていなかった方向から飛んでくる言葉の数々に、いつも刺激を受けている。
ビジネス書なんかも、仕事や日常生活のモチベーションが上がって面白い。意外と中身がすぐ読めることが多いので、まずは定番のものを選んでみてほしい。
5.書店を楽しむ
よく、オススメの本を聞かれる。もちろんお答えするのだが、ぜひ少しでも時間をとって書店に行ってみてほしい。
そこはさまざまな出版社がひしめきあって宣伝してくれる、本を探している人にとってはパラダイスみたいな場所だ。
何冊かまとめて買って、消化したらまた買い物に行く。本が積んであると、どんどん読まなければもったいない気がして、ページをめくる手が進むというものだ。
6.最後に
よく、読書は頭が良くなる、と思っている人を見かける。それもあるかもしれないけど、大事なのはいかに楽しむかだ。
本を読むことが目的なのではなくて、本を読むことで広がる世界を、楽しんでほしいと心から願っている。
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