Eiji Wada - A.K.A chris

見るもの見えぬものを創る人。 Atelier Graphia / アトリエグラフィア …

Eiji Wada - A.K.A chris

見るもの見えぬものを創る人。 Atelier Graphia / アトリエグラフィア 代表。1980年生まれ。クリエイティブディレクター / フォトグラファー / ビデオグラファー / 歳を重ねるたびに出来ることが増える。 東京 / 名古屋 / 連絡1通で全国ダーツ旅

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【うらがき】フリーランスにとって2030年問題は好機だよね?

2030年問題とは 2030年問題とは、2030年までに中小企業の約70%が後継者不足により廃業または倒産するという予測である。実は、義父母の家業が120年続いたにも関わらず廃業を選択した。続けると寡占になる業態だったので、異業種ではあるものの僕自身の信用が足らなかった…と深く反省している。 ある種の当事者として察するに、この原因としては、少子高齢化や女性の社会進出による働き手不足、また、経営者の高齢化による事業承継の困難さなどが挙げられている。しかしながら一番の原因が「

    • 【クリエイティブ】師匠の背中が見えない時代の生き方

      職人仕事は、師匠の背中を見て、その技や心得、本質を学ぶことが重要とされてきた。しかし、技術やツールの躍進により、理解不十分でも「完成品に近い」ものがアウトプットできる時代になっているのも事実である。 そのような時代において、クリエイティブ全般=職人仕事 と定義して、生き方や生き残り方を考えたい。 技術躍進は誰のためのものか 技術やツールの躍進は、誰のためのものなんだろう。 一つは、技術やツールを活用して、より効率的に、より良いものを生み出したい、という人々のためのもの

      • 語学以外の共通言語で世界をつなぐ。

        近年、世界中でグローバル化が進み、国や地域を超えて交流する機会が増えている。その中で、語学は重要な共通言語として機能している。しかし、語学以外にも、世界共通の「共通言語」は存在する。 語学以外での共通言語について考察してみた。 ●コンピュータの世界にみる共通言語 コンピュータの世界では、C言語やHTMLなど、様々な共通言語が用いられている。これらの言語を用いて、国や地域を超えたソフトウェアの開発や運用が可能になる。 最近では、AIや機械学習の進歩により、専門性の高いプロ

        • アワードの受賞と内製化の闇。

          近年、アワードやピッチイベントへの登壇を増やす企業が増えている。TEDはじめ著名なピッチから、小規模のものまで幅広く存在しています。 その理由は、メディア露出による認知度向上や、新たなビジネスチャンスの獲得などが挙げられる。 しかし、最終選考に進んだ企業の多くに、「内製化しているか?」という質問が投げかけられる。これは、アワードの審査基準の重大要素ではないだろうか。 内製化のメリットとフェーズ 内製化には、以下のメリットがある。 自社の課題やニーズを深く理解した上で

        【うらがき】フリーランスにとって2030年問題は好機だよね?

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        • 【うらがき】
          14本
        • 【クリエイティブディレクター】
          14本
        • 徒然なる日記
          5本
        • 【起業】クリエイティブ
          4本
        • 【旅路】
          4本
        • 【ご縁路】
          2本

        記事

          折れないココロの作り方と折れる予兆。

          あけましておめでとうございます。 新年早々に多くの災難があり心の痛む話が続いています。ご当地の皆様、お見舞申し上げます。 折れた太枝 雨の日、ふとみたら太めの枝が折れていた。 そうか、強い風が吹いていたからな…と思いつつ、その何故をぼんやり考える。枝は突然折れるものではなく、予期せぬ何かあった時に起こる。台風が来たりとかね。視認できる「折れ」をヒトと置き換えつつ考えてみる。 内的か外的か 栄養が不足していたか何か防御できるようなことだったのか、それとも自己的に切り離し

          折れないココロの作り方と折れる予兆。

          最盛期とは一瞬か幾度と巡るものか。儚さと豊かさの間にあるもの。

          一発屋といえば注目度が急上昇した一過性のタレントやアーティストに対して多く使われる言葉だ。 対して、当たらずに消えた人が大多数なのだから、何でもって幸せなのだろう…とコンサル先の社長が仰っていた。 ふと外に目をやるとサクラが満開だった。 サクラも、ごく短期間に最盛期のある植物であるけれど、世界中で愛されてる。 「また来年、絶対に観に来るからね」というよりも、語弊を畏れずにいえば「葉桜にもなれば見向きもされない」との表現が妥当ではないだろうか。 それでも、春になれば、また自

          最盛期とは一瞬か幾度と巡るものか。儚さと豊かさの間にあるもの。

          プラットフォームの階段から見た、社会の自由と最適化をクリエイティブ目線で考えみた。

          エスカレーターを歩かないで。 よくみるキーワードだ。 基本的に、少しでも早く移動したい人がこのように行動しているのだろう。他方のことには興味がない。 歩くか留まるか…古くはエスカレーターの設置時期と重なる大阪万博が影響した。 海外に合わせて大阪のみ「右側が歩かない列」、他地域は「左側」となったと聞く。 時代が変わり、僕のようなキャリーケースを持ち歩く人が増えた。留まる人とキャリーケース所有者がいわゆる「左側」に集中するため、煩雑なターミナルが散見される。 そんな中、不人

          プラットフォームの階段から見た、社会の自由と最適化をクリエイティブ目線で考えみた。

          サクラと私を撮るロケ依頼。桜前線とにらめっこ。

          10年近く前の話。 3月に公開予定の撮影で、初回相談は10月にあったと記憶している。 「とにかくサクラと撮りたいです」というマストな事項で、桜前線とにらめっこ。 なんと沖縄は1月中旬には見頃を迎えるとあって、シーズンオフなので撮影もしやすいと個人的には喜びつつ、今度は予算とにらめっこである。 次いで、シキザクラという春秋に咲くサクラもあるよ。と、愛知県は旧小原村をピックアップ。 https://www.tourismtoyota.jp/spots/detail/291/

          サクラと私を撮るロケ依頼。桜前線とにらめっこ。

          変わるものと変わらないもの。ココロを届けるツール。

          とある道の駅で見かけたもの。 それは公衆電話だ。   若年層は使ったことがない可能性もあるな…と、僕自身の気持ちは若くても40年以上生きてる実感を与えてくれた(苦笑 蛇足だが、この公衆電話は「10円を入れて番号を押す」ことで相手と通話できる。10円で携帯電話にかけられる時間は10数秒程度とあって、「かけ放題」が当たり前の時代には、高額の詐欺紛いだと思われるかもしれない。 まして、LINE通話が基本のいま、自分の電話番号を覚えている人さえ稀だとすると、遺物とさえ思わせる。

          変わるものと変わらないもの。ココロを届けるツール。

          クラフトビールが愛される。街の意志はココで動くのかもしれない。

          クラフトビールときくと、星野リゾートの星野社長が協働してらっしゃった「よなよなエール(ヤッホーブルーイング)」が有名どころだろうか。地域外のコンビニにも並んでいる逸品である。 クラフトビールとは、小規模醸造所というカテゴリーのようで、いわゆる地域に根ざした製品であるともいえるから、周辺地域からの客足もあり地元のお店という毛色が強い印象だ。 地域内経済循環を考えると一元顧客が足を運びやすい店舗設計も必要になる。 さらに言葉を選ばずに表現すると僻地も多いことから、インフラ(電

          クラフトビールが愛される。街の意志はココで動くのかもしれない。

          稀に見るズレた計画・設計とエンドユーザーをみない開発。今後の行方。

          とある駅の話だ。 インフラ会社Aの駅に隣接するインフラ会社Bの立体駐車場。Bに駐車しその横に建設されたホテルCに僕らは泊まった。 協働が皆無のこの駅。シームレスさが際立つこの時代にはあり得ないレベルで驚いた。 インフラとは優しく易しいものである。 ここ駐車場からホテルへの導線にサインもない。サインは増やせばよいわけではないが、一定のレベルで掲示すべきだと思っている。 サインはダサい。何もないことが美しい。 これは揺るぎない事実である。 そうならユニバーサルデザインでロゴ

          稀に見るズレた計画・設計とエンドユーザーをみない開発。今後の行方。

          生きることの原則は食べること。食べることに罪悪感など抱かなくていい。

          電車で揺られること18分。東京では当たり前でも、地方ではその店のために電車に乗ると言う行為は、あり得ないのかもしれない。 僕は毎日の営みとして、何かを食べている。 何かをいただいている。以前からの魅力を身体に取り込んでいるわけだ。 その取り込んだものが活力となり血と汗になる。その連続が毎日を作る。 食べれば大きくなったりするんだ。それを悪いことだと思って量を減らしたりする。 本質的な話でいえば、食べたい時に食べられることは「幸せ」である。 人は幸せになりたいと願う。それ

          生きることの原則は食べること。食べることに罪悪感など抱かなくていい。

          旬は万物にあるけれど、今の日本は青田なのか、はたまた…。

          小さい頃、近所の畦道にいくらでもあった土筆だったけれど、食べることもなく過ごしてきた。調理の良さはもちろんあっても旬は美味しい。 食べ物や植物は「旬」が分かりやすい。 反面、ヒトは「旬」が分かりにくい。他己評価でそうなのだと言い聞かせているのかもしれない。また、評価する側の度量や眼も必要だと思われる。自分で今が「旬」だと言い切れる方も少ないだろう。実際、タイトルにもあるように青田なのか、はたまたロートルなのかもしれない。 アスリートのように全力を尽くす世界では特に短い旬が

          旬は万物にあるけれど、今の日本は青田なのか、はたまた…。

          時代を超えるものと廃れるもの。現代の価格との在り方を考える。

          初訪問の客先には、釜戸があった。話を聞けば現役らしい。風情を感じずにはいられない。調べると大分県産の製品でかなりの年数を経過していたが、外装のモザイクタイルは新品さながらの顔である。タイルは完成度の高い製品だと改めて感じる瞬間でもある。 数十年の年月を超えて、いまなお存在の許される製品というものは何とも尊い。クリエイティブも本質的には短期ではなく中長期であることが正解だろう。バブル期の前は価値ある製品が本当に多かったし、いまだに高価格で取引されている点がまさしく。 大量生

          時代を超えるものと廃れるもの。現代の価格との在り方を考える。

          オンライン化で変わるビジネスシーンとワークスペースのあり方を考える。

          来月の大型案件に伴って、福岡県へ。 旅行支援の恩恵もあり、久しぶりにフライトで快適な空の旅を楽しんでいる。 出張中ともなると決められた予定のみでイレギュラーなことは少なかった中、ミーティングのオンライン化により何処にいても打合せ可能となってきた。オンライン化の良し悪しである。 ここで問題となるのは打合せの場所である。商談であれば無礼な背景や外的ノイズは可能な限り避けたい。破談になる可能性や心象を悪くするのは間違いないからだ。それくらいの配慮はしたいものである。 ここでニ

          オンライン化で変わるビジネスシーンとワークスペースのあり方を考える。

          脱ゼネラリズム。フワッとしたものを可視化する。それも圧倒的クオリティでやるから意味がある。

          スペシャリストの東京と、ゼネラリストの名古屋。両地域を行き来する僕としては、区別として、こう表現する。 ゼネラリストであるが故、多数の人を介する仕事を少数でこなす。器用だし適切なアウトプットをしてくれるがどうしても100点を超えない。超えられない。 スペシャリストは其の逆である。 明確なビジョンはあれど、それが実現可能なのか低予算のせいもあってチェックやゲネプロが少なく100点手前で着地してしまう。アートディレクターを挟まないせいなのかもしれない。 さて、タイトルの話に戻

          脱ゼネラリズム。フワッとしたものを可視化する。それも圧倒的クオリティでやるから意味がある。