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【事例】水戸ホーリーホックの路線バスの旅が楽しそうな件

今回のお題はこちら。

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①アウェイツーリズムの重要性

Jリーグに所属するサッカーチームは54チームを数え、全国38都道府県にまで広がりました。さらにJFLから先まで目を向ければ、各都道府県を代表するチームは最低でも1つ以上存在しているような時代です。神奈川県なんて7チームもありますしね。

もはや全国どこに行ってもサッカーの試合を見ることができると言っても過言ではないでしょう。たぶん過言ではありません。過言ではないんじゃないかな。ちょっと覚悟はしておけ。

先日のレノファ山口とのPSMの観戦レポートでも書きましたが、自分にとってアウェイ観戦の目的の半分はチームの応援で、残りの半分は観光のためです。Jリーグとアウェイツーリズムは切っても切り離せない関係だと思っています。

クラブとしてアウェイ客を迎え入れることによる利益はそこまで大きくはないかもしれません(むしろ警備体制とかコストの方がかかるかも)。しかし、その地域にとってみれば食事、観光、宿泊、土産そしてクチコミという様々な利益に繋がる可能性もあるはずです。

クラブが地域のシンボルだというのであればこの強みを活かさない手はないでしょう。

②茨城交通の路線バスの旅

表題のホーリーホックの話の前に、もう一つ前提となる話をさせて下さい。今回の企画はホーリーホック主導ではなく、茨城交通主導のようです。というか、2015年から実施している「路線バスの旅」という企画に重ねた形ですね。

当社は、平成27年5月31日(日曜日)より路線バスを利用しての観光施設などを巡るモデルコースを設定し、観光施設、食事場所等と提携し、バス運賃と施設の入館料や食事等をセットにした乗車券「路線バスの旅」を発売いたします。路線バス運賃および各施設・食事等セット料金が、通常利用と比べ最大約50%割引されたお得な商品となっております。水戸を訪れる観光客だけでなく水戸市周辺にお住まいのお客様にも小旅行をお楽しみいただき、本商品を通じて新たな発見していただけることを期待しております。

観光をする際に移動手段というのは非常に重要です。レンタカーを借りるなら話は別ですが、そうでなければ移動手段の用意されていない観光地なんて誰も行きませんから。

そういう意味でも移動手段をきっちり用意してくれるこういうツアーはありがたい存在です。路線バスなのでガチガチなツアーでもないのがまたいいかもしれません。

今回取り上げる「路線バスの旅 スタジアム編」はこの企画で積み上げたノウハウを活かして誕生したのでしょう。

③路線バスの旅 スタジアム編

さて、本題ですが、今回の「路線バスの旅 スタジアム編」を利用すると次のような特典が付いてきます

・水戸駅⇔ケーズデンキスタジアム水戸 1DAYパス乗車券
・歴史館偕楽園入口バス停下車にておもてなしガイドによる偕楽園案
・スタジアムグルメ券
・水戸の梅酒試飲
・みとちゃんグッズのお土産付

控えめに言って神なのでは?というほどのサービス。しかも事前予約制ですが、セット乗車券で大人1,400円。なぜ自分が行くときにこのツアーはなかったんだ…。

偕楽園は個人的にすごく好きな庭園です。鬱蒼としているところもありますが、それもまたたまりません。梅の季節でなくとも十分楽しめると思います。1DAYパス乗車券だから試合後にも使えるのかな。それならデイゲームだともっとお得ですね。

こういうアウェイ客が飛びつきたくなるような企画をクラブ手動でやるのは難しいとしても、地元の交通会社と組んでどんどん発信してほしいなと思います。

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P.S.茨城交通さんのアウェイ応援バスツアー日記が素敵。


サポートして頂いた金額は、広島のスタジアム建設募金に全額寄付する予定です。