僕が初見奏出来るようになった方法

はじめに

このページに辿り着いたということは、楽譜を読むことについて悩んでいる或いは、もっと早くなりたいと考えて考えていることでしょう。

どうしたら、何に気をつければ、早く楽譜を読んだり初見で難しい曲が弾けたりするのでしょうか。

僕が、過去を振り返ってみて気付いたポイントやコツを説明してみたいと思います。

ここに書いたことをやっていけば,早ければ一年で読譜が大分早なると思います。

スケールの説明で,音名の表記は英語,階名は数字にしています。

1,初見力を高めることのメリット

楽譜が早く読める事って良いことなのでしょうか。良いことだとしたらそれは何故でしょうか。

まずはそこから見ていきましょう

他の事に力を注げる
楽譜が何の苦もなく「簡単に」「一瞬で」「ササッと読めて」                    且つ、まるで何日も練習したかのように弾けたら凄いですよね。

そしたら、「練習しなくていいじゃん」て思います?

逆なんですよ。もっと深いところに早く進めるということなんです。

ここからが練習の醍醐味です。どこを押さえるかなんかに囚われることがなければ、音楽的な内容を見るところまで近道出来ちゃうんです。

もっと言えば、最初見た瞬間に音の繋がりが意味を持って見えてきます。

そうなると、意識するともっと細部まで見ることが楽になります。

なので、初見で練習しなくてもある程度形になり、練習すると豊かな音楽になるということになります。

すぐに誰かと合わせられる
楽譜さえあれば、大好きなあの曲がいつでもすぐに合わせられます。ベートーベンだろうが、リストだろうが、ドラクエだろうがその場である程度形になります。

本番までに時間がなくても対応できることがある
簡単な曲であればその日のうちに本番で弾くなんてこともありえます。

初見が利けば演奏を頼まれる機会も増えるかも知れませんね。

2,初見が出来る人のデメリット

初見が出来るとデメリットも当然あります。僕自身これに囚われて中々抜け出せませんでした。

以下のようにならないように気をつけましょう。

ゆっくり丁寧に練習しなくなる可能性がある
すぐにある程度弾けてしまうので、楽譜の細部を見ずに弾けた気になってゆっくり練習する気が失せる。

ゆっくり練習することで、早かったときには見えなかったものが見えて、もっと上手に弾けるようになるのにそのチャンスを逃してしまいます。

片手ずつ練習しなくなる可能性がある
同じく、すぐにある程度弾けてしまうので、片手ずつ練習する時間がもったいなく感じてしまいます。

片手ずつ弾くことで見えるものがあります。心に余裕があるので片手のほうが深く観察し、理解できます。

右手も左手も深く理解した上で合わせれば、両手でしか練習しなかった時より格段に体と頭に音楽が染み込んで敷きます。

細部にこだわった練習がしなくなる可能性がある
上記のように必要な練習を省くことで表面的な練習になっていない練習で、弾けた気になって質の伴わない演奏から脱することが難しくなります。

これらには、細部まで練習することで得られるメリットを体感できれば囚われることはありませんし、

一度囚われてしまった人でも抜け出すことが出来ます。

先生に就いている人は、よく先生の言うことを聞いて必要な練習を省かないで下さい。

先生がいない人は、尚更自分に言い聞かせないとこのnoteは毒になります。

3,初見で弾けるようになるプロセス

選択肢を絞る
使う音がある程度限られてると、選ぶのが簡単になります。
具体的には、12個ある鍵盤から7個だけを使います。

7個から選ぶだけだから12個から迷うより格段に簡単です。

そのためにスケールを練習し、調号を理解します。

多くのパターンを蓄える
とにかく、簡単な曲を色々弾きます。
図書館に行けば楽譜も沢山借りられますし、初見にはもってこいです。

そしておすすめは、エチュード変奏曲です。
エチュードは練習曲ということもあって、大抵同じパターンの繰り返しになるように書かれています。

その音形に馴染むようにその様に構成取れています。

そして変奏曲も、同一変奏内は同じパターンで書かれていることが多いです。

そういう面ではエチュードみたいなものですが、エチュードより音楽的な面白さを追求し、テーマに対して色んなパターンを提示するのでそういう意味でも勉強になります。


音符を塊として見る(グループ化)

音符はも他の音符との関連で意味を持ちます。
まるで人間のようですね。

その関わり方にも型があります。
そして、グループとして捉える(感じる)ことで複数の音符も1つのものとして捉えることが出来るので、より複雑な難しいようなものでもそれほど困難に感じなくなります。

初見の時点である程度関わりも見えてしまうので、その後の分析や練習にスムーズに移行できます。


楽譜を書いてみる

自分で書いてみることでそれまで出会ったパターンも定着しやすくなりますし、楽譜自体に慣れていきます。

作曲してもいいし、既にある楽譜を書き写すのでも良いです。
最初は書き写すのがおすすめです。

次に、編曲してみるといつのまにか作曲も出来るようになっていると思います。

楽譜の作りもよく分かるようにもなるので、初見も強くなります。

読む、書く、弾く、と3方向から攻めるのが一番理解が深まるし近道なのではないかと思います。

手書きも良いですが、パソコンで書きたい方はMuseScoreというソフトから始めると無料なので良いと思います。
昔はレイアウトの崩れが頻繁に起こってしまい我慢ならなくてfinaleを買いましたが、あれから10年以上経っているのでかなり改善されているのではないかと想像します。

https://musescore.org/ja

機能に不満が出たらfinaleとか買うのもありです。


パソコンで書くと、間違えた時綺麗に直せるのが良いですね。
書いた時点で清書されている事も良いです。

https://www.finalemusic.jp/

一定の速さに慣れる

一定の速さに慣れるとはどういうことかといいますと、間違っても止まらないということです。

とにかく止まらずに弾ききって下さい。間違った箇所はわかるはずです。それで良いのです。

どの様に間違ったかわかれば良いです。

もう一度弾いても良いですが、間違えたところを立ち止まって弾き直してはだめです。

予測出来るようになる

色んな曲を弾いてるうちに、色んなパターンがわかるようになります。

同じ作曲家なら、同じ様な音形がよく出てきますし、同時代の作曲家でも似たような音の使い方が流行ってたりするものです。

そういうパターンが体と頭に染み付いてくると、予測が可能になります。

次に来そうな音形がわかると、今弾いている小節の次やその次に目を向けることも出来ますし、曲によっては4小節ずつ読むことも出来るようになります。

逆に、あまり馴染みのない音形が出てくる曲は初見で弾きづらいです。

例えば、クラシックしか弾いてこなかった人が、ジャズやポップスのアレンジで、今まで出会わなかったリズムや和音に出くわしたら、よっぽど優秀な人でなければその場では躓いてしまうでしょう。

しかし、慣れてくればやはり初見で対応できるようになります。

読んだ音がすぐに再現できる指と神経を育てる

音が読めても、指が動いてくれないことには演奏になりません。

初見奏をしたいのであれば、指が反応するように色んな音形に馴染んでおく必要があります。

そこで重要なのが、スケールとアルペジオとカデンツとエチュードです。

合わせて先程出てきたエチュードと変奏曲です。


4,僕が初見奏出来るようになった経緯

とにかく好きな曲を沢山弾きたかった

つまり、先に衝動がありました。欲求でも良いですが、更に強い「衝動」であると貪るように曲を弾き漁る強い推進力になります。

これは同時に「演奏」の妨げにもなりました。

初見奏のデメリットに書いた事です。

勿論、先生に注意されましたが言うことを受け入れられなかったので、そこから20年くらいはそのデメリットに取り憑かれていました。

衝動が強すぎた我儘な子供でした。

衝動が過ぎるとしばしば周りの人を傷つけてしまいます。
弾きたい気持ちが強すぎる時は一呼吸おいて周りをよく見渡しましょう。

・誰かの練習時間を奪っていないだろうか?

・近所迷惑になっていないだろうか?

・みんな寝ている時間ではないか?

・練習の妨げになるものについて強烈に振り払ってはいないか?

・その妨げになったものは人の優しさなのではないか?

もし、誰も傷つける可能性がないのなら、思う存分練習して下さい。

そうでない場合は何か対策しましょう。


学習している曲の音源を聞く
当時ヤマハの教室に通っていて、教材にはカセットテープが着いていました。

学習中の曲を聞きながら楽譜を目で追っていました。
まだやっていない曲も同様にしていました。
まだ習ってなくても弾けそうなら勝手に弾いていました。

音源を聞きながら楽譜を見ることは、視覚と聴覚の結びつきに有効だったのではないかと思います。

簡単な連弾の曲でオクターブ上(下)の音がわかるようになった
当時ヤマハのピアノスタディという教材を使っていました。僕は3巻からはじめましたが、妹が1巻から始めていたので1巻と2巻も使えました。

段々先に進み、ある程度弾けるようになると、簡単な連弾なら一人で弾ける事ができることに気付きました。

弾けない音は省きつつも殆どはそのまま弾けました。

大抵は高音部はオクターブになっていて、右手と左手は同じ音のオクターブでした。

オクターブが届くようになっていた僕は一人連弾に夢中になっていました。

そこで、高音部がわかるようになります。

左手が「ミ」だから右手も「ミ」のハズだと。

そして教材に就いときたカセットテープを聴いて確信します。

5線をはみ出した上の「ファ」くらいまでは一瞬でわかるようになっていました。

譜例 連弾

#や♭を恐れずに弾いてみた
間違っても直せばよいだけなのであまり気にせずに弾いていました。

あまり頭は良くなかったので、#が上で♭が下とは覚えられず勘で弾いていました。なんとかなるんですよ。

半音下か上なんだから、違ったら逆を試せば良いだけだから。

いつの頃か忘れたけれど、調合の部分の#や♭は決まった場所にしかつかないことにも気付きました。

四声の形で書かれたものをよく弾いた
クリスチャンの両親に育てられたので、賛美歌が家にありました。
それは四声の形で書かれていて、そのまま歌えばハモれるようなものです。
これは、和音を読む訓練と,和声の動きを捉えるのに勉強になりました。
それほど難しくもないので色んな調に挑戦できました。

難易度はそれほど高くないけど、シャープやフラットの多い曲もあったので良い練習になりました。

しかも、200曲か300曲くらいありましたので、結構長く使えました。

譜例きらきら星。

いつの間にか形として見るようになっていた
色んな曲を弾いてるうちに、五線譜の形と鍵盤の形が対応している事に気付きました。

形と、指の動作の感覚が結びつき音符の形を見ると指の感覚として捉えられるようになってきました。

スケールを全部の調(キー)で練習した
ヤマハの教室での最後の発表会で憧れの「ラ・カンパネラ」を弾きました。

そして、一年もしないうちに教室を辞めてしまいました。

そこからは独学でやるしかありませんでした。

しかし、指の弱さ、粒のバラバラさなどを自覚していた僕はあまりの弾けなさに絶望し、基礎練習をしっかりやることに決めました。

その時に目指したのは、ひと目見てその場で難しい曲でも弾けるようになることでした。そして即興演奏にも憧れました。

そのための手段としてスケールとアルペジオとカデンツをやりました。

そして、チェルニーの伝記に感化され、チェルニーの練習曲もやるようになります。

スケールは曲の材料とも言えるもので、それが出来れば要らない鍵盤を無視できるので、その分演奏するのが簡単になります。

それだけでも初見奏の敷居は低くなります。

カデンツを全部の調(キー)で練習した
そしてカデンツ。

和音の繋ぎ方の基本を全部の調で出来るようにすることで、和声感とそのエネルギーの流れを理解出来ます。

そして、この練習もまた不要な鍵盤が目に入らなくなるので初見に効果的です。

そして簡単な即興演奏も出来るようになります。

アルペジオを全部の調(キー)で練習した

和音をばらして弾く練習です。

華やかな曲に多くでる装飾や伴奏でよく使われるのでこれも初見に役立ちます。

また、音の流れが和声として捉えられるようになっていきます。

このアルペジオと先程のカデンツを合わせて、簡単な和声進行でアルペジオを演奏すると曲っぽくなります。

また、スケールとカデンツを組み合わせて練習もでき、メロディと和声の関係が学べます。

これらをやっておくと、曲の構成が解ってきて、予測もしやすくなり、間違えそうな時でさえ和声の構成音に逃げることがいつのまにか出来るようになっています。

5,一瞬で音符を読めるようになるためのポイント

単純だと一瞬でわかる

単純なものはすぐにわかりますね。

例えば、漢字の「一」「二」「三」は目を凝らさずに理解できます。
ちょっと複雑になると縦棒と横棒が出てきますね。

「上」「山」「口」

しかし、これもそれほど難しくありません。
斜めも加わるとどうでしょうか。

「水」「木」「金」

順を追って学習すれば難しいことはないです。

しかもこれまで出てきたパターンで難しい字も構成されています。

「森」「流」「貴」なども色々パターンや構成や由来を知れば知るほど、
書ける字、読める字が増えれば増えるほど複雑な漢字も苦もなく読めます。

敷、難、範

簡単に読めてしまいます。

これと同じことが楽譜でも起こります。

複雑なものは単純な型(パターン)の組み合わせで出来ている
実際、複雑です。
しかし、その複雑なものは、単純な要素がいくつか絡み合っているだけなのです。

その単純な要素を見ていきましょう。

線と間

五線譜には5本線が書いてあります。
はみ出す場合は横線が追加されます。

どこまで行ってもこの線に重なるか、間に置かれるか、二つに一つです。

線上にあるのか、
間にあるのか、

一瞬で判断できますか?

譜例と鍵盤画

出来るなら初見奏できるようになる素質があります。

これと合わせて位置を見て音程を感じます。


「隣り合った音」と「離れた音」
複数の音符の関係について見てみましょう。

隣り合っている音と、離れている音。

この2つの状態しか存在しません。

この2つの状態。ひと目で区別が付きますか?

一瞬で区別出来た人!

あなたには初見奏出来るようになる素質があります。

「ド真ん中」かそうでないか。

ト音記号の場合,ど真ん中は「B」です。
ヘ音記号の場合,ど真ん中は「D」です。

この2つだけ覚えるだけでもちょっとレべルアップです。

両端の音

ト音記号の場合,上の線上は「ファ」です。下は「ミ」です。(間は逆)
ヘ音記号の場合,上の線上は「ラ」です。下は「ソ」です。(間は逆)


これで一瞬で見てわかる音が3つずつ増えましたね。

あとは勘でなんとかなります。
そして,それもわかるようになります。

上の方か下の方か

ど真ん中より上なのか,下なのか見るだけでわかりますね。

どのくらい上か見ればだいたいなんの音か想像つきます。
予想して,弾いてみましょう。
最初は外れていても段々合うようになってきます。

距離
この後、音符が「線上」にあるか「間」にあるかを見て下さい。

2つの音の離れている距離が奇数の場合、
2つとも同じ状態になります。 

つまり、3度、5度、7度、9度、11度、等です。

このうち,よく使うのは3度と5度です。

1つが線の上なら、もう一つも線の上。
片方が間なら、もう片方も間にあります。

2つの音の距離が偶数度の場合は、
2つの音の状態は違うものになります。

つまり、2度、4度、6度、8度(オクターブ)、10度などです。

このうち,よく使うのはオクターブ(8度)と6度です。

この規則は、何回重ねても同じです。

試しに(奇数度)ドミソシレの和音を見てみましょう。
全て線の上です。

3度のうえに3度を重ね、更に3度を重ね又々3度を重ねています。
ドから見れば、3度と5度と7度です。

全て奇数であり、全て線上にありますね。これがわかるだけで和音が弾きやすくなります。

音符の形と鍵盤上の形を比べてみて下さい。

対応しているのがわかると思います。
スケールで調号を理解してしまえば、#や♭に囚われずに形が捉えられます。

そうなるとそれが活きてきます。

6,初見力を更に高めるために

チェルニーの練習曲
チェルニーはベートーベンの弟子でリストの先生でした。

時代的にはロマン派初期の人で、その頃のよく使われた音形をエチュードにしています。

変奏曲
変奏曲は楽しい一面を持っていますが、変奏はパターンにはめて書かれています。
同じ変奏中は、同じ様なリズム、同じ様な音形などで構成されます。

スケールの練習
まず最初に楽譜を手に入れるか自分で書いて下さい。

楽譜がほしい方はハノンか、
チェルニーのリトルピアニスト(小さなピアニスト)を参照して下さい。

持っている方も是非是非自分で書いて下さい。
初見力が付きますよ。

スケールが大事だとか基本だとかよく聞くけど、何故そこまで重要なのでしょうか。

ただドレミファソラシドとやってるだけにしか見えないけど?

そう、そこなんですよ!
単純なんです。

全部で12個ある音のうち「ドレミファソラシ」の7つに絞れるんです。
つまり、その他を切り捨てるんです。

主に使うのはこの7つで、これが音楽の材料だからなんです。

初心者向けに乱暴な言い方しますが、どんなにシャープが多くあろうがフラットがいっぱいあろうが、この7つの

ドレミファソラシ

しか無いんです。
他の音が出てくるときは飾り付けとかオマケです。

まず押さえるべきなのは「ドレミファソラシ」なんです。

しかも、これ長調=メジャーですが、同時に短調=マイナーでもあるんです。

ドから始めればC Major(ハ長調) 、ラから始めればA minor(イ短調)なんです。

長短合わせて48の調というけれども、実質覚えるべきは12パターンしか無いということです。
(短調はもう2通りありますが、まずはこの12パターンを手に馴染ませてからでも良いです) 

そして、この2つは調合が同じです。
つまり、シャープとフラットの数が同じです。

この関係にある調を平行調と言います。
そしてこの音の並び方をダイアトニックといいます。

ダイアトニックは隣の音との関係が
「全音(ドレ)」「全音(レミ)」「半音(ミファ)」
「全音(ファソ)」「全音(ソラ)」「全音(ラシ)」「半音(シド)」

となっています。この関係を守る限り、どの音から始めてもダイアトニックになります。
つまりMajorやMinorのスケールが作れます。

ダイアトニックの「ド」から始めるのが長調。(ドが主音)
ダイアトニックの「ラ」から始めるのが短調。(ラが主音)

今言っているドレミを階名と言います。
これ以降階名のドレミを123と表記します。
1がドです。

1234567

音名のドレミはABCで表記します。(英語表記)
Cがドです。

CDEFGAB

もう一度要点を言います。
スケールの練習の最大のメリットは、

要らない音を除外すること

メインとなる音だけ選ぶこと

音楽の材料を知ること

3つ書きましたが、言ってる意味は同じことです。


そして、この後に出てくるアルペジオカデンツも、このスケールの音で出来ています。

そして楽曲は、スケールアルペジオカデンツの組み合わせです。
(本当はもっと複雑ですが骨組みはそうだと言って良いでしょう)

調号

調号を見てまず戸惑うのは,最後までこの#が有効であって,
故に,最後まで何に#がつくか覚えていなければいけないことではないどしょうか?

僕はそれで戸惑っていました。
絶対覚えてられないし,何個もあると余計にこんがらがります。

少し弾いたあと「なんだったっけ?」と見直すことが多くありました。

しかし,この#の付き方に規則性があるとわかってからそんな事もなくなりました。

ここからは#と♭が見やすいように英語表記に変更します。

調号は,どこがド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドか教える記号
今、ハ長調でやったスケールを他の音から始めるにはどうすれば良いでしょうか。

つまりC Majorの曲をF Majorで弾くにはどうしたら良いでしょうか。

あるいは、カラオケでキーを変える時、何が起こっているんどしょうか。

黒い鍵盤を使うとド以外の音から始めてもMajorスケールが作れるんです。

じゃあ、どこの黒鍵盤を使えばよいのか。

それを教えてくれてるのが調号です。

調号は、シャープの場所を示す記号ではなくて今弾いてる曲のキー(調)を教えてくれているんです。

シャープの付き方にも規則があります。
スケールを覚えるために参考になります。

以下は調号と階名と音名の一覧で、平行調を併記しています。
#系
#が主音5度上がるたびに#が1つ増えます。
その位置は5度上(4度下)です。

最初はC Majorで練習します。

次は一つ増えてG Majorです。Fに#が付きます。

次に一つ増えるのは5度上のD Majorです。Fは共通なのですでに覚えています。
追加で増えるのは5度上のC の#です。(先程の#のFから数えて5度上はC)

次に増えるのは5度上のA MajorですFとCは既に出たので共通です。
追加で覚えるのは5度上のGの#です。

新しいスケールを練習する毎に一つだけ覚えれば良いだけなので簡単です。

#の個数がわかればどこが#なのかも一瞬でわかるようになります。
いちいちどこにあるか確認する必要はありません。

例えば,#が4つなら,FCGDにしかつかないのです。

4つなのにAに#がついたり1つなのにC に#がつくことは絶対にありません。


「C」「1」の主音の時、「A」「6」の主音時。
長調と短調( Majorと minor)
黒鍵盤は使わない
階名のドレミ: ・2・3・4・5・6・7・
音名のドレミ: ・D・E・F・G・A・B・


「G」「1」の主音の時、「E」「6」の主音の時。
長調と短調(G MajorとE minor)
黒鍵盤は「F#」(ファの右隣)
#が1つの時、「F」(ファ)以外には絶対に付きません。
この「F#」「7」「1」の半音を作る役目をしています。( F# = 7 )
階名のドレミ: ・2・3・4・5・6・ 7 ・
音名のドレミ: ・A・B・C・D・E・F#・


「D」「1」の主音の時、「B」「6」の主音の時。
長調と短調(Majorとminor)
黒鍵盤は「F#」「C#(ドの右隣)」
#が2つの時、F(ファ)とC(ド)以外には絶対に付きません。
この「C#」「7」「1」の半音を作る役目をしています。( C# = 7 )
階名のドレミ: ・2・ 3 ・4・5・6・ 7 ・
音名のドレミ: ・E・F#・G・A・・C#・


「A」「1」の主音の時、「F#」「6」の主音の時。
長調と纓へ短調( MajorとF# minor)
黒鍵盤は「F#」「C#」「G#(ソの右隣)」
#が3つの時、F(ファ)とC(ド)とG(ソ)以外には絶対に付きません。

この「G#」「7」「1」の半音を作る役目をしています。( G# = 7 )
階名のドレミ: ・2・ 3 ・4・5・  7 ・
音名のドレミ: ・B・C#・D・E・F#・G#・


「E」「1」の主音の時、「C#」「6」の主音の時。
長調と纓ハ短調(MajorとC#minor)
黒鍵盤は「F#」「C#」「G#」「D#(レの右隣)」
#が4つの時、F(ファ)とC(ド)と
G(ソ)とC(ド)以外には絶対に付きません。
この「D#」「7」「1」の半音を作る役目をしています。( D# = 7 )
階名のドレミ: ・ 2 ・ 3 ・4・5・ 6  7 ・
音名のドレミ: ・F#・G#・A・B・C#・D#・


「B(ドイツ名H)」「1」の主音の時、「G#」「6」の主音の時。
長調と纓ト短調(MajorとG#minor)
黒鍵盤は「F#」「C#」「G#」「D#」と「A#(ラの右隣)
#が5つの時、F(ファ)とC(ド)と
G(ソ)とD(レ)とA(ラ)以外には絶対に付きません。
この「A#」「7」「1」の半音を作る役目をしています。( A# = 7 )
階名のドレミ: ・ 2 ・3・4・ 5 ・  7 ・
音名のドレミ: ・C#・D・E・F#・G#・A#・


「F#」「1」の主音の時、「D#」「6」の主音の時。
纓へ長調と纓二短調(F#MajorとD# minor)
黒鍵盤は「F#」「C#」「G#」「D#」と「A#」と「E#(ミの右隣、つまりF(ファ))
#が6つの時、F(ファ)とC(ド)と
G(ソ)とD(レ)とA(ラ)とE(ミ)以外には絶対に付きません。
この「E#」「7」「1」の半音を作る役目をしています。( E# = 7 )
階名のドレミ:  1 ・ 2 ・ 3 ・4・ 5 ・  7 ・
音名のドレミ: F#・G#・A#・B・C#・D#・E#・F#


「C#」「1」の主音の時、「A#」「6」の主音の時。
纓ハ長調と纓イ短調(C#MajorとA#minor)
黒鍵盤は「F#」「C#」「G#」「D#」と「A#」と「E#」と「B#(ドの右隣)」#が7つの時、F(ファ)とC(ド)とG(ソ)とD(レ)とA(ラ)とE(ミ)とB(シ)全てが#です。
この「B#」「7」「1」の半音を作る役目をしています。( B# = 7 )
階名のドレミ:  1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・   7 ・
音名のドレミ: C#・D#・E#・F#・G#・A#・B#・C#

#系終わり

♭系
主音が5度下がる毎にフラットが1つ増えます。
その位置は5度下(4度上)です。

「C」「1」の主音の時、「A」「6」の主音時。
長調と短調( Majorと minor)
黒鍵盤は使わない
階名のドレミ: ・2・3・4・5・6・7・
音名のドレミ: ・D・E・F・G・A・B・


「F」「1」の主音の時、「D」「6」の主音の時。
長調と短調( Majorと minor)
黒鍵盤は「B♭」(シの左隣)
♭が1つの時、「B」(シ)以外には絶対に付きません。
このB♭「3」「4」の半音を作る役目をしています( B♭ = 4 )
階名のドレミ: ・2・3・ 4  ・5・6・7・
音名のドレミ: ・G・A・B♭・C・・E・


「B♭」「1」の主音の時、「G」「6」の主音の時。
変ロ長調と短調(B♭ Majorと minor)
黒鍵盤は「B♭」と「E♭」(ミの左隣)
♭が2つの時、「B」と「E」(シ)以外には絶対に付きません。
この「E「3」「4」の半音を作る役目をしています( E = 4 )
階名のドレミ:   1  ・2・3・ 4  ・5・6・7・
音名のドレミ: B♭・C・D・E♭・F・・A・B♭


「E♭」「1」の主音の時、「C」「6」の主音の時。
変ホ長調と短調(B♭ Majorと minor)
黒鍵盤は「B♭」と「E♭」と「A♭」(ラの左隣)
♭が3つの時、「B」と「E」と「A」(ラ)以外には絶対に付きません。
この「A「3」「4」の半音を作る役目をしています( A = 4 )
階名のドレミ:   1 ・2・3・  4  ・  5  ・6・7・
音名のドレミ: E♭・F・G・A♭・B♭・・D・E♭


「A♭」「1」の主音の時、「F」「6」の主音の時。
変イ長調と短調(A♭ Majorと minor)
黒鍵盤は「B♭」と「E♭」と「A♭」と「D♭」(レの左隣)
♭が4つの時、「B」と「E」と「A」と「D」(レ)以外には絶対に付きません。
この「D「3」「4」の半音を作る役目をしています( D = 4 )
階名のドレミ:   1  ・ 2  ・3 ・ 4  ・  5  ・6・7・
音名のドレミ: A♭・B♭・C・D♭・E♭・・G・A♭


「D♭」「1」の主音の時、「B♭」「6」の主音の時。
変ニ長調と変ロ短調( MajorとB♭ minor)
黒鍵盤は「B♭」と「E♭」と「A♭」と「D♭」と「G♭」(ソの左隣)
♭が5つの時、「B」と「E」と「A」と「D」「G」(レ)以外には絶対に付きません。
このG♭「3」「4」の半音を作る役目をしています( G♭ = 4 )
階名のドレミ:   1  ・ 2  ・3・  4  ・  5  ・ 6  ・7・
音名のドレミ: D♭・E♭・F・G♭・A♭・B♭・C・D♭


「G♭」「1」の主音の時、「E♭」「6」の主音の時。
変ト長調と変ホ短調( MajorとB♭ minor)
黒鍵盤は「B♭」と「E♭」と「A♭」と「D♭」と「G♭」と「C♭」(ドの左隣、つまりB(シ))
♭が6つの時、「B」と「E」と「A」と「D」「G」「C」(レ)以外には絶対に付きません。
この「C「3」「4」の半音を作る役目をしています( C = 4 )
階名のドレミ:   1  ・ 2  ・3・  4  ・  5  ・ 6  ・7・
音名のドレミ: G♭・A♭・B♭・C♭・D♭・E♭・F・G♭


「C♭」「1」の主音の時、「A♭」「6」の主音の時。
変ハ長調と変イ短調( MajorとB♭ minor)
黒鍵盤は「B♭」と「E♭」と「A♭」と「D♭」と「G♭」と「C♭」と「F♭」(Fの左隣、つまりE(ミ))
♭が7つの時、「B」と「E」と「A」と「D」「G」「C」「F」(ファ)で全部です。
この「F「3」「4」の半音を作る役目をしています( F = 4 )
階名のドレミ:   1  ・ 2  ・  3  ・  4  ・  5  ・ 6  ・ 7  ・
音名のドレミ: C♭・D♭・E♭・F♭・G♭・A♭・B♭・C♭

譜例と鍵盤画

スケール終わり。

ここまで終わったら、和声的短音階を覚えましょう。
和声的短音階が弾けるようになると、旋律的短音階は簡単です。

補足です。
短調の主音は「ラ(6)」としましたが、「ド(1)」と読む派もあるそうです。
ジャズのバークリーでは短調の主音を「ド(1)」と教えているそうです。

その方が和声を捉えやすいという利点があるからだと思います。
気になる方は、「短調」「移動ド」「階名」「ジャズ」等のキーワードで検索してみて下さい。


僕自身は階名で読むこと自体は慣れていませんで、音名をドレミで読んでいます。(階名で読むのは特訓中です)
和声の動きを捉える時は数字で捉えています。
その時の短調の感じ方は主音がⅠです。

短調の場合、

音名はドイツ名
階名は主音をラと読み、
和声の機能はⅠと感じることが良いでしょうか。

アルペジオの練習
階名で言うところのドミソやラドミを和音ではなく、ばらして弾きます。
ドミソドソミドのように弾いたりしますが、慣れてきたらもっと拡張して下の方から上の方まで言ったり来たりします。

スケールの練習の時に同じ調で練習します。

慣れてきたら、ドミソラや、或いはドミソシ♭や、或いはドミソシでも同じことをします。
これも全部の調で出来るようにして下さい。

カデンツの練習
とりあえず超基本のⅠⅣⅤⅠの進行を全調でやれば良いです。
主音がルート(根音)の和音がⅠでトニック(主和音)。
その4度上(5度下)がⅣでサブドミナント(下属和音)。
主和音の5度上(4度下)がドミナント(属和音)。
それを7度を加えてソシレファにしたものがドミナントセブンス(属七)

そしてこれの転回形もやりましょう。
ここまで、一通り終わったあなたはもう楽譜は怖くないはず。



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ありがとうございます
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10歳の時に不登校に。 有り余った時間をピアノに投入し没頭。 妻は四川省成都出身。 40歳過ぎてプログラムの勉強をしています。