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街を片手に散歩する#3:ワンワンパークと白黒パン(220/1000)

黒坂黒太郎さんのコンサートを観に、錦糸町に行きました。
開場まで時間があったので、さっそく街を一回り。

わんわん。
いきなり大きな犬が3匹、というかこの大きさだと3頭かな、姿を現し、なにやら物欲しげに空を見つめています。
角を曲がったらいきなりこんな風景になり、びっくりしたなあ、もう。
みんなちょっとだけ手を出しているところが可愛いよね。

よく見るとワンワンパークって書いてあるから、ドッグカフェかなにかかと思いました。あるいは腕白小僧が集まる家かな? わんぱーく!

でも調べてみたら、動物関係の専門学校なようです。こりゃ犬好きな生徒にはたまらん学校ですね。
今後は、猫好きやアシカ好き、カピバラ好きな生徒のためにも、さまざまな動物の像を造ってあげて欲しいものです。楽しい街角になると思うな。

わんわんの下を通り抜け、もう少しふらふらしてたら、なんとすぐそこにスカイツリーが。

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どーん!

なんだかやけにすっきり見えるなと思ったら、ここはタワービュー通りというらしい。電線も地下に埋められているとか。
バランスがおかしいほど大きなタワーですねえ、改めて見ると。

昔、曳舟の三祐酒場に通って元祖ハイボールを飲んでいたころ、建設途中のスカイツリーを見て異様な大きさにびっくりしたことがあったっけ。間近だと遠近感がおかしくなっちゃうんですよね。
揚げラビオリがおいしかったなあ。しゃきっとしたおばちゃんたちも懐かしい。なんて、思いもかけない思い出がずるずると出てくるところも、街を歩くときの楽しきセレンディピティ。

開演時刻を気にしつつ、もうちょっと探検してみよう。
すると、通り行く人にいきなり決断を迫る店が登場しました。


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そうやってなんでも白黒付けようとする態度、よくないなあ。物事にはグレーゾーンがあり、白と黒とのあわいがあるからこそ、ギスギスしないで回っていくのに。
と心の中で対話をしながら店に接近!

ああ、これは。
「考えた人すごいわ」「これ半端ないって」「どんだけ自己中」「偉大なる発明」「君は食パンなんて食べない」という店名によく似たテイストの、あれですよね、あれ。
高級食パン店。
2斤で800円という価格設定もほぼ同じ。

最近よく街を歩くと高級食パン店に出会うのは、店数が増えたせいか、本能が嗅ぎつけるのか、なぜなんだろう?
犬も歩けばパンにあたる、ですねー。
今日は犬にもあたっちゃったし。

でもまあここで会ったが百年目。もちろん買いますよ。家にはまだルヴァンのバゲットがあるはずだけど、まあ種類も違うしいいでしょう。

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いやだから、白黒つけるという姿勢がなんかこう挑戦的でよくないと思いますよ。自信があるのはワルいことじゃないけどね。

おお、そろそろ開演まであとわずか。
食パンとラスク(まで買っちゃった)を持って会場へ。
(そこでどんな素晴らしい演奏があったのかは前々回を参照してください)

さっそく翌日食パン食べてみましたよ。まずはオススメに従ってそのまま。
そしたら、これがおいしいんですよ。
最近よく食パン食べてるけど、その中では一番好きかも。プレーンでしっとりしてほのかな甘味。
翌日トーストにしても軽やかでおいしかった。

調べてみたら「これまでの概念を超えるとろける生食パン」なんですって。
たしかにとろける、という表現がぴったりな、新しい味わいだったな。
ああ、黒坂さんの次回のコンサートが待ち遠しいよ!(ちょっと違う)


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