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仲間ログ#14:やみなべの会2「やみに会いに行く夏休み」(53/1000)

プライベートリバー。自分ちの川。
やみなべの会。その名の由来となった人に会いに行ったら川持ちだったよ!

いつぞやご紹介したやみなべの会。
はやみねかおるという作家を好きすぎる大学生が、自分たちで作っている雑誌でインタビューした顛末をお伝えしました。
それを記したnoteの写真掲載許可をいただくため連絡したところ、あれよあれよと、また、はやみねさんのご自宅まで遊びに行くことになったのです。

となれば。
もちろん、やみなべいびーたちにも聞いてみましょう。
「うれしい、いけますね」
「行けます!!」
「わああとてもいきたい、でも新潟にいるんです…泣」
残念ながら1人はお留守番です。
でもまあ勝負は時の運。そういう時もあるよ。

ということで、今回は旅のご報告です。

私は大阪から、2人は東京から。
朝、合流駅で落ち合って、一路鉄路で向かいます。
電車の都合で9時過ぎには最寄り駅に着いてしまった私たちを、お迎えに来ていただいたばかりか名所案内までしていただきましたよ。

まずは瀧原宮へ。

長い参道を越え木々に囲まれた素朴なお宮に着くと、心が洗われる静謐な空間。素朴というのは失礼かもしれないけれど、人がなにかを祈るのには最適な場所ですね。

その近くに流れる清冽な川にもご案内。
そこでカラダを傾けつつ、はやみねさんに写真を撮っていただいたりもして。(隣がやみなべいびーず)

この橋の先、ぼくは結界を張っています。
危険な匂いがするでしょう?

と、はやみねさんに言われたら怖くて渡れません。
くわばらくわばら。

逃げるように近くにあった「風穴」へ。

さすが児童文学に風穴を開けた作家にふさわしい場所。
と思ったらそこはめくるめく洞窟でした。

わかりにくいけど、天井を見上げています。
コウモリがばさばさと飛び立ったりして、ちょっとした探検気分。洞窟の先には地下の川が流れ、ここで流されたら真っ暗な中をどこまでもどこまでも行くのかと思うと、ぞわぞわしてきます。

でも、せっかくだから記念写真。
また、作家にカメラを持たせる罰当たりなヤツ。

と、地元ツアーをしていただいて、今度はお昼をご自宅で。

夏休みだからいいよね、昼間っからビールです。
乾杯!

さまざまな酒肴をいただいてシメは伊勢うどん。

なんでも30分くらい茹でるんだって。
この独特のやわやわなうどんと滋味溢れる汁との相性はばつぐん。さすが昔から伊勢参りの参拝客に振る舞われ、喜ばれていただけのことはあるね。
もぐもぐもぐもぐ。
柔らかいけど歯ごたえもあり、美味しいものです。

食べてるときから、はやみねさんがそわそわしています。
「雨が降りそうだから、早めに川に行かないと」
遊びに行く約束をしたとき、川遊びしませんか? と聞かれたので、もちろん! と答えておりました。
クルマで近くに行くのかなと思っていたら!

家の裏に川が流れている、と言うじゃありませんか。
「裏の崖までが敷地なので、降りられるのは我が家だけですよ」
ほうほうそれはいいですなあ。
職住隣接というか川住隣接。
まさにプライベートリバー!
遊びやすいよね、と裏手に回ったら。

これ、このロープをたどって降りてください。(左手の先を見よ)
え?

崖は10mくらい。
この前打合せに来た人は、途中ですべってシャツもズボンも下着まで泥まみれになり、洗濯して家まで送ってあげたんです。
ええ?

半分くらい降りたら岩場になります。そこで後ろ向きに倒れたら後頭部を打って死にますから、気をつけて。
えええ?

そ、そこまでアドベンチャーを求めてきたつもりはないよう。
だってスカートの人だっているのに。
崖はまさしくはげしく崖だし。

なんて逡巡してるうちに、先頭のはやみねさんは「お手本を示す!」とばかりにするすると川原まで降りてしまいました。

「行く、しかないですね」

悲壮な決意のもと、ロープを握るやみなべいびー。

途中の泥は滑りやすいし、岩場は足元が悪いし。
這々の体でたどり着いた、ここがプライベートリバーの現場ーです。

両岸とも崖になっており、川面まで降りてくる道らしきものは一つもありません。
上流も下流も、川はゆるやかにカーブしているので、閉鎖空間。
この川に4人だけ。
貸切。

やった~!
思わずピース!

(川の持ち主は平気な顔をしてますが)
※もちろん厳密に言えば川を所有することはできません。ここにアクセスできる唯一の手段を持っている、ということですねんのため。

晴れた夏の暑い午後(空に雲がかかって雨降りそうだけど)。
澄み切った川の水。
向こう岸の小さな滝。
川には銀鱗がちらりちらりと閃いているよ。

足を川にひたしていれば、それだけだっていい気分。
と、がまんしていたら、
「んー、がまんできないなあ」という声が聞こえて。

な!

ズボンも靴もはいたまま、川の中に人がいるじゃないですか。
オヨヨ(古いね)、泳いでるよ!

「いやあ、気持ちいいっすよ」
とか言っちゃって。
泳いでますよ、す~いす~い。

ばか。
ばかばか。

せっかく足先だけで満足しているというのに。
なにその挑発。

「ぼくの水着でよければ貸しますよ~」
す~いす~い。

ん?
そ、そうさせていただこうかな。。。

「私は水着持ってきたんで」
といってやみなべいびーが着替えに向かいます。

わ、わたしにも水着を~~~。

という顛末があって。

ははは。
そりゃにこにこ笑うってもんだよ。
水は冷たくて気持ちいいこと限りなし。
ふう。
人生の喜びは川にありますな。
ビバー プライベートリバー!

ってひとしきり遊んで川から上がったら、さっき食べたばかりなのにもう祝宴の用意が調っていました。

近くで獲れた鮎が焼かれ。

さっきまで生きてたサザエが焼かれ。

名物の牛のホルモンも焼かれ。

ビールも日本酒も果てしなく出てきて。
お餅を焼き、手ごね寿司をいただいて。。。

これぞ夏休み!
夏休みの中の夏休み。
ザ・ベスト・オブ夏休み。
夏休み王!

どんな言い方でもいいんですが、とにかく夏を満喫しました。
というか、歓待が凄すぎて泣いちゃうレベル。
そして闇が降りてきた駅に送っていただき、楽しい一日は終了です。

って、これから家まで帰らねば。
家に帰るまでが遠足ですからね。

とにもかくにも、はやみねさん(奥様も)どうもありがとうございました!
(極めてプライベートな挨拶で終わります)

ああ、楽しかった!
極楽!!





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