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仲間ログ#51:新年初句会(184/1000)

文京区にも芭蕉がかつて住んだ住居跡があります。関口芭蕉庵。
毎年ゆかりの地で初句会をしています。

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説明を読みながら入り口の門をくぐります。

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毎年春は、我々と同じ宗匠に師事しているトマソン句会との合同句会。会場に着くと、みなさん準備に余念がありません。
今回はトマソン10人、うすらひ5人、兼務1人という構成です。

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新年句会はヒルに行うので、松花堂弁当とつまみとビールと日本酒とワインが用意されております。

それを掛け軸の下で見守る松尾芭蕉。

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句会はお作法がそれぞれ微妙に違うそうなんですが、我々の新年句会の場合は。
・一人詠むのは2句。(新年句と席題と)
・選句は一人3句、うち1句は特選。
・新年句会に限り、自分が選んだ特選句の作者にプレゼントを進呈する。

今年の席題は「面」。面という字を組み入れて句を詠むわけですね。
藪から棒に「面という字を使って一句作ってください」と言われるのが席題。そういう無茶ぶりに毎回耐えて(耐えてっていうのもヘンだけど)句を作っているので、できませ~ん、という人はいません。みんな呻吟しながらも、なんとかしちゃうんだな、これが。

制限時間は25分。
作った句を短冊に清書して提出します。

提出したらあとは飲んでも食べてもOK。
全員の句を1枚の紙にまとめて宗匠が清書します(これは異例のこと)。その間、食べつつ飲みつつ全員の自己紹介。
毎年新年に一度会っているのでわかるっちゃあわかるけど、お互い初めての人もいることですし。

トマソンからは10人。
むさん
短舌(たんぜつ)さん
篤丸(あつまる)さん
明日見(あすみ)さん
花牛(かぎゅう)さん
志穂(しほ)さん
松雨(しょうう)さん
麻儀(あさぎ)さん
らんまさん
佳苑(かえん)さん

うすらひからは5人。
ボタ山さん
友緒素(ともおぞ)さん
珠鶏(しゅけい)さん
悠遊亭(ゆうゆうてい)さん
多可凡(たかぼん)←私の俳号

そして両方に参加している
フラスコさん

宗匠は鬼奴多(きぬた)さん、です。

ちょっとヘンな、というと語弊があるか、フシギな名前が多いけど、それもまた俳句。
例えば、中村草田男の俳号の由来は「くさった男」だそうですから、推して知るべしですよ。

そんなこと言ってる間に清書とコピーが終了し、全員に選句用紙が配られます。そうしてそれぞれが選句に没入することに。

時計が進み、順番に自分が選んだ句を披露していきます。まず2句告げて、それから一番よかったものを「特選○○○○」と披講します。

全員が終わったところで、特選が入った句から作者が名乗りをあげます。そして今回はそれを選んだ人からプレゼントをもらう、という仕儀。

じゃじゃーん!
私の2句は特選と並選にそれぞれ選ばれましたよ。
特選でいただいたのは、あられクランチチョコでした。ありがとー。

では恥ずかしながら今回提出した句をご紹介します。

川面には篠笛の音冬日向
去年今年戦火止まぬ内に外に



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