偏愛食品#46:鳥房@立石の唐揚げ(249/1000)
そうだ、立石行こう!
とある昼下がり、ふと思いついて京成線に乗りました。
記録によれば2001年6月、初めての宇ち入りをしたのでした。
それ以来、宇ち多は言うに及ばず、江戸っ子に行きみつわに行き、串あげ百円ショップや倉井ストア、立石の素晴らしき店と味を堪能したものです。
普通の民家の玄関先でカレー粉買ったり、夏の昼下がり高校野球を見ながら店内のビールをお金も払わずに勝手に開けて飲んだり(が、許される店だからいいんです)、酔っ払いには天国のような街、立石。
空は明るい。
昼から飲む背徳感もいや増すばかり。
相変わらずの宇ち多行列を眺め、踏切を渡り、江戸っ子はまだ開いてない、それでは倉井ストアを目指そうか、なんて話していたら、女性が暖簾を出しているところに遭遇しました。
なんと宇ち多から寄贈された暖簾だよ!
どういうことなんだろう? そりゃ入ってみないとね。
ということでまずはこちらで口開けの一杯をいただきます。
暖簾が風に揺れて良い感じ。
昼下がりの横棒が長いコの字カウンターがまたいいですなあ。
開店一周年とは思えないこの風情。
聞けばご主人が宇ち多の3代目の後輩で、修行した店も宇ち多の近くで、暖簾をいただいたのだとか。
メニューも店内も酒飲み心をくすぐりまくってるよ。
うー、絵になる!
これをな、ぐびぐびっとやってな、そうしてぬる燗に移行するんじゃ。
つまみは青柳と鳥貝、お願いしまーす。
くうっ。
堪えられんのお。
お酒をもう1杯!
向かいに座った(すごく距離が近い!)お客さんが立石ツアーの話をしているので、話しかけたりかけられたり。
鴨を頼み、皿の秘密を知る。
ああ、本日も快晴なり。
空はどこまでも遠く、気持ちよい青空。
昼間っから酒を飲む幸せを噛みしめつつ、さあ次の店に行こう!
お向かいのお客さんには次の店で待ってますよ~とか言いながら。
ま、次の店といっても16:00口開けのあの、鳥肉の名店だけどね。
通り沿いの店は普通のお肉屋さん。
その角を曲がれば店内で食べられる(当たり前か)お店だよ。16:00ちょっと前に並んでそのまま店内へ。
メニューはすべて鳥と酒。
潔い構成だよねえ。
唐揚げは630円のものを2つ。
南蛮漬けは砂肝で、
鳥サラダはこんな風に。
ビールを飲みつつ待つことしばし。
唐揚げができました。
んふ~。
なんて旨い鳥。
骨以外のすべての要素が食べられる鳥。
夢中で食べて話をする暇もない。
と、むしゃむしゃ食べている間に、さっきの店のお向かいさんがやっぱりやってきたよ笑。
さすが立石。
酒のみが回遊する街。
こちらも食べつつ飲みつつご挨拶。
「やっぱり来ますよね~」とか言いながら食べて飲む。
ぱくぱくぐびり。
ああ、幸せ。
「居酒屋礼賛」を書いた浜田さんが居酒屋浴というのも分かります。なんかこう、人生をのんびりと揺蕩うように味わう居酒屋。
そこにいるだけで幸せを感じるなあ。
もう2軒ハシゴしただけで今日は大満足。
まだ日も高いけど、帰ろうか。
また来るよ、立石。
そうしてまだ日が高いのにすっかり酔っぱらって帰ったので、3駅乗り過ごしてしまったのはここだけの秘密。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?