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僕のこれまでと、僕たちのこれから。

遡ること約1年前、僕はこんな記事を書いた。

東京から戻って1年が経ち、本格的に物書きとしての人生を歩みはじめ、積極的に市民活動に参加して……20代前半の頃には考えられない道を進んでいるんだよ、というような自己紹介だったのかもしれない。

そしてまた新しい夏を迎えようとしているけれども、ここでまた立ち止まってみてもいいなあ。会社でいう決算みたいな心持ちです。

今回は僕がこの先やりたいことまで含めて綴りたいと思ってます。どうぞ、お手柔らかに。

文芸ユニット〈てんびん座〉

テーマは「セトウツミ」です。2人とも見たことないけど。

昨年4月にもりきょんと結成した文芸ユニット〈てんびん座〉。

はじめの1年はnoteを使った往復書簡という形で、お互いに気になることや推しの話なんかを綴ってきました。ときに強烈な親近感を覚える「物書きとしての自分」の話や、季節を厭わず花が咲くサブカル談義。

その後、絶え間なく納期に追われることになる僕たちは、なぜか身を削って〈てんびん座〉のお返事をしばしば優先することになります。身も心も大切にしない無計画な人間に見えるかもしれませんが、それが僕たちにとってのセラピーなので仕方がないんです。

書くことで消耗し、書くことで癒される。いつか心臓が止まっても、筆だけは離さない頑固なじいちゃんになるんだろうと思います。

いまの僕にとって、かけがえのない活動です。

文芸ユニット〈Decchi〉

もり、もり、ぼく。

「でっちあげの物語をきっかけに、長崎のリアルに興味を抱いてほしい」という想いから結成した文芸ユニット。昨年10月に初めてのzine『Decchi Episode.0 出島』を出版しました。

オンラインストア以外では、本屋ウニとスカッシュさん(長崎市中川町)、BOOKSライデンさん(長崎市出島町)、くじらの髭さん(東彼杵町)、makijaku製作室さん(佐賀市)にて購入することができます。

ほかにも、高校生主催のテーマ展『星月夜展』やウクライナ支援のチャリティーイベントにお声掛けいただいたり、僕の作品『まじないと幸せの島』を読んでくださった方が、諫早市で行われた朗読コンクールで優秀賞を受賞されるなど、たくさんのご縁に恵まれながら活動を続けられています。(生で聴く朗読は本当にすごかった…!)

カルチャーが好きな修学旅行生と物語を創作したり、プロモーションの一環でショートショートを書き下ろしたり、そんなことをやってみたいなあと、妄想は日々膨らむばかりです。

ながさき若者会議

家族で参加した歓送会。

長崎市の15歳〜34歳までの若者が集う会議体。現在は8.9プロジェクトのメンバーとしての活動が主になっています。九州教具グループさんとのコラボレーションも実現したホットなプロジェクトなので、ぜひリンク先の記事を読んでいただけると嬉しいです。

更に、今年度を最後に〈ながさき若者会議〉は長崎市の管轄(?)から離れる予定になっています。これからも長崎で暮らす若者の「はじめの一歩」を後押しする場所としてあり続けるために、運営を手掛ける任意団体の設立に向けて準備をしています。

ショートショート長崎

自費出版のアンソロジーを製作しました

長崎市の補助金を活用した市民活動・長崎伝習所塾として活動を行う〈長崎を舞台にショートショート塾〉。団体名としては〈ショートショート長崎〉と謳っていますが、こちらの市民団体の代表をしています。

「小説を出版してみたい!」なんて軽い気持ちが発端でここまで来ちゃった感が正直否めません。けれども、2年目となる今年度も約25名の方が参加表明をしてくださって、あわあわ言いながらなんとか継続できています。

7月9日(土)には、ショートショート作家の田丸雅智さんを講師にお招きし、超ショートショート講座を行っていただく予定です。興味のある方はぜひご連絡ください。

この1年で手掛けてきた記事たち

ほかにもいくつかの媒体で書かせていただきましたが、ここでは抜粋して紹介しました。

〈てんびん座〉初の主催イベントを開催します

一緒に夜話をかわしましょう。

東京都国立市にお店を構える〈小鳥書房〉の店主・落合 加依子さんをお招きして、読書会風のトークイベントを行うことになりました。

〈てんびん座〉で初めての企画となるこのイベントは、大きく分けて2部構成でお届けします。

前半では『本屋夜話「小鳥書房文学賞」詞華集』を題材にしたプチ読書会や、出版社兼本屋として谷保のまちに佇む小鳥書房のはなし。

そして後半では、書く人(物書き)、編む人(編集者)、届ける人(本屋さん)それぞれの本に対する想いや、ご参加いただくみなさんとの夜話を楽しめたらいいなあと思っています。

「夜話」という言葉には、"夜にする話"、"気軽に聞ける話"、そして"それらを書き記した本"という意味があるそうです。陽が落ちた谷保のまちに、ひっそり息づくダイヤ街商店街。橙色の光に包まれた夜の小鳥書房には、まちのみなさんがさまざまな話を持ち寄ってくれます。人びとが緩やかに溶け込むこの空間で、これまでいくつの物語が紡がれてきたでしょう。このような夜の小鳥書房のあたたかい雰囲気の中で、作者のみなさんや読者のみなさん、そして小鳥書房の私たちが、ひとつひとつの作品を通して「夜ばなし」をかわすあの時間を、この本を通して少しでも体現したいのです。
(『本屋夜話「小鳥書房文学賞」詞華集』あとがき)

とくべつ本の虫でもない僕たちが、とくべつ優れた書き手でもない僕たちが、なんでもない日の夜に、本屋さんで夜話をかわしたい。そんなイベントです。

興味のある方はぜひ、僕かもりきょんへメッセージをお送りいただけると嬉しいです。

小鳥書房さんについて

本屋ウニとスカッシュさんについて

僕がこれからやりたいこと

支離滅裂な構成になっている手前、こんなことを言うのは少し気が引けるのですが、僕はいずれ小さな出版社を開きたいなあと思っています。できれば、てんびん座の2人で。

とは言っても僕たちは距離感を大切にしているので(そんな話をしたことはないけども)、少なくとも現時点では、2人で会社をやるとか、そういう意味じゃないです。

けれども、僕ともりきょんが書きたいと思っていること、つくりたいと思っているものは、絶妙に似て非なるものなんです。それはさながら、僕たちの距離感を表現しているようにさえ思えます。

先日、ながさき本屋夜話の企画に先立って、小鳥書房さんのホームページやnoteの記事を次々ともりきょんへ送りつけました。

「落合さんはこんなこともしててね、実はこういう記事も書いていてね、僕にはそんな業界の経験なんてないんだけどもね、こういうことをやってみたいなあと去年からずうっと思っていてね、それから……!」

「あんたがたどこさ」顔負けのマシンガントークに、仏様のようなちょっとおもしろい顔で聴いてくれるもりきょん。ジャブを打ち続けて「うんうん、おもしろいね」という言葉を引き出した僕は、満を持して「でもね、これ1人じゃやれないんだよ。」と伝えました。

これからの僕たちがどんな動きをしていくのかは、神のみぞ知る……いや、神すらも知らないでしょう。ひょっとすると、あの電線から僕を見ている小鳥の方が知っているのかもしれません。

これを〈てんびん座〉のマガジンに加えることが正解なのかはさて置き、久方ぶりの更新でした。すっきり。

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